中学受験本番を控えた小学6年生にとって、1日の時間の使い方は成績に直結する重要なテーマです。塾の授業がある日とない日で動き方は変わるし、夏休みと直前期でも時間配分は大きく違います。
この記事では、中学受験を目指す6年生が1日をどう過ごすべきかを、時期別・曜日別に具体的なスケジュール例とあわせて解説していきます。平日・土日それぞれの時間割サンプルも載せているので、家庭でスケジュールを組む際の参考にしてみてください。
「うちの子、勉強時間は足りてるの?」「睡眠を削ってまでやるべき?」といった保護者の疑問にもお答えします。大事なのは勉強時間の長さではなく、時間の質とメリハリです。

中学受験6年生の勉強時間の目安
平日と休日の勉強時間
中学受験を目指す小学6年生の勉強時間の目安は、平日3〜5時間、休日8〜10時間が一般的とされています。ただしこれは塾の授業時間も含んだ数字なので、家庭学習だけで5時間というわけではありません。
平日の場合、学校から帰宅して塾に行く日は塾の授業が2〜3時間、帰宅後の復習が1〜2時間で合計3〜5時間になるイメージです。塾のない日は自宅学習を中心に3〜4時間確保できるとバランスが良いでしょう。
夏休み以降は勉強量が増える
夏休みに入ると、夏期講習で1日6〜8時間の勉強が普通になります。秋以降は志望校対策が本格化し、過去問演習の時間も加わるため、休日は10時間以上取り組むケースも珍しくありません。ただし、長時間やればやるほどいいわけではなく、集中力が切れた状態で勉強を続けても効果は薄いです。
「何時間やったか」ではなく「何分集中できたか」を見るには、机の上で時間が見える状態を作るのが手っ取り早い方法です。
勉強時間の目安はあくまで目安です。お子さんの体調や集中力に応じて柔軟に調整し、「毎日コツコツ」を最優先にしましょう。
平日の時間割サンプル(塾がある日)
塾がある平日の典型的なスケジュールを紹介します。あくまでサンプルなので、塾の授業時間や通塾時間に合わせてアレンジしてください。
- 6:30 起床・朝食
- 7:00〜7:30 朝学習(漢字・計算ドリルなど短時間で終わるもの)
- 7:45 登校
- 15:30 下校・おやつ・休憩
- 16:00〜16:30 学校の宿題を済ませる
- 17:00〜20:00 塾の授業(通塾時間含む)
- 20:30 帰宅・夕食・入浴
- 21:00〜22:00 塾の復習・間違い直し
- 22:00〜22:15 翌日の準備
- 22:30 就寝
このスケジュールで家庭学習は朝30分+夜1時間の合計約1.5時間。塾の授業を含めると4.5時間前後になります。ポイントは朝の短時間学習を習慣化することで、朝は脳がリフレッシュされた状態なので、暗記系の勉強に向いています。
朝の30分は、毎日同じメニューにしてしまうと迷いがなくなります。1回分が短く区切られた計算ドリルは、この枠にはめやすい教材です。
平日の時間割サンプル(塾がない日)
塾がない平日は、自宅学習の時間をまとまって確保できるチャンスです。
- 6:30 起床・朝食
- 7:00〜7:30 朝学習(暗記科目の確認テスト)
- 7:45 登校
- 15:30 下校・おやつ・休憩
- 16:00〜17:30 自宅学習(算数の問題演習など)
- 17:30〜18:00 休憩(外で少し体を動かす)
- 18:00〜19:00 自宅学習(理科・社会の暗記や確認)
- 19:00〜20:00 夕食・入浴・自由時間
- 20:00〜21:30 自宅学習(国語の読解や過去問)
- 21:30 翌日の準備
- 22:00 就寝
塾のない日の家庭学習は合計約4.5時間。間に30分の休憩を挟んでメリハリをつけているのがポイントです。長時間ぶっ通しで勉強するより、1コマ60〜90分で区切って休憩を入れたほうが集中力が持続します。

休日の時間割サンプル
土曜日は模試や志望校対策講座が入ることも多いですが、ここではフリーの休日のスケジュールを紹介します。
- 7:00 起床・朝食
- 7:30〜9:30 学習タイム1(算数の弱点克服・問題演習)
- 9:30〜10:00 休憩
- 10:00〜12:00 学習タイム2(国語の読解問題・過去問)
- 12:00〜13:00 昼食・休憩
- 13:00〜15:00 学習タイム3(理科・社会の暗記と問題演習)
- 15:00〜15:30 おやつ・休憩
- 15:30〜17:00 学習タイム4(過去問演習または塾の宿題)
- 17:00〜18:00 自由時間(体を動かす・好きなことをする)
- 18:00〜19:00 夕食・入浴
- 19:00〜20:30 学習タイム5(1日の間違い直し・暗記の最終確認)
- 21:00 就寝
このスケジュールで合計約8.5時間。4つの学習タイムの間に必ず休憩を入れ、夕方には1時間の自由時間を設けています。休みなしで10時間以上やるより、メリハリをつけた8時間のほうが質の高い勉強ができます。
朝から夜まで机に向かう日は、手元の明るさが足りているかも確認しておきたいところです。部屋の照明だけだと、夕方以降は手元が暗くなりがちです。
睡眠時間は削っていいの?
結論からいうと、小学6年生の睡眠時間は最低でも8時間確保するのが理想です。受験が近づくと「もっと勉強させなきゃ」と親も子も焦りがちですが、睡眠不足は記憶の定着を妨げ、日中の集中力を著しく下げます。
6時間以下の睡眠が続くと、翌日の学校の授業にも支障が出ます。長期的に見れば、睡眠を削って勉強量を増やすより、しっかり寝て起きている時間の集中力を上げるほうがトータルの学習効率は高くなります。
どうしても勉強時間を増やしたい場合は、夜遅くまで起きるのではなく、朝早く起きて朝学習の時間を伸ばす方法がおすすめです。朝は誘惑が少なく、頭もクリアな状態なので、暗記や計算ドリルの効率が上がります。
早起きを習慣にするなら、スマホのアラームではなく専用の目覚まし時計を枕元に置くほうが、二度寝しにくいという声もあります。
「テスト前だから寝るのは11時でいい」を常態化させないでください。小学生の脳と体の成長に睡眠は欠かせません。受験は長期戦なので、体調管理を最優先にしましょう。
時期別のスケジュールの組み方
4月〜7月(基礎固め期)
塾のカリキュラムに合わせて、新出単元の理解と定着に集中する時期です。苦手科目の洗い出しも同時に行い、夏休み前に「どこを重点的にやるか」を明確にしておきます。この時期は無理に勉強量を増やす必要はなく、学校行事や習い事とのバランスを保ちながら、毎日の学習習慣を崩さないことが最優先です。
夏休み(実力養成期)
夏期講習を中心に1日8〜10時間の勉強が標準になります。午前中に講習を受け、午後は復習と弱点補強、夕方以降は応用問題に取り組むという流れが王道です。ただし、夏休みは体調を崩しやすい時期でもあるので、週に1日は「軽めの日」を設けると長続きしやすくなります。
9月〜11月(志望校対策期)
過去問演習が本格化する時期です。志望校の過去問を年度ごとに解き、時間配分や出題傾向に慣れていきます。模試の結果を見て志望校の最終判断をする時期でもあるので、保護者と塾の先生と密にコミュニケーションを取ることも大切です。
12月〜入試直前(仕上げ期)
新しいことに手を広げるのではなく、これまでの復習と弱点の最終補強に集中する時期です。入試1週間前からは体調管理を最優先に、無理なスケジュールは避けましょう。前日は早めに寝て、当日に備えるのが鉄則です。

勉強以外の時間も大事にする
受験生だからといって、すべての時間を勉強に充てる必要はありません。適度な運動はストレス解消と集中力回復に効果がありますし、家族との会話や好きなことをする時間は精神的な安定につながります。
「勉強が終わったらゲームしていいよ」「日曜の午後は好きに過ごしていい」など、明確なご褒美タイムを設定すると、勉強への切り替えもスムーズになります。ダラダラ休むのではなく、メリハリのある休息を意識しましょう。
Q&A|6年生のスケジュールでよくある疑問
Q:習い事は6年生で辞めるべきですか?
A:一概に辞めるべきとはいえません。本人がリフレッシュとして楽しんでいるなら続けるのもアリです。ただし週3回以上通っている場合は、夏休み以降は塾との両立が厳しくなるケースが多いので、頻度を減らすなどの調整を検討してみてください。
Q:朝学習は何をすればいいですか?
A:朝は脳がリフレッシュされた状態なので、暗記系の勉強がおすすめです。漢字・四字熟語・理科と社会の用語確認・計算ドリルなど、短時間で完結するメニューを決めておくとルーティン化しやすくなります。
Q:子どもが計画通りに進められません…
A:計画通りにいかないのはよくあることです。大切なのは計画を「ガチガチに守る」ことではなく、「修正しながら続ける」姿勢です。1週間単位で振り返り、終わらなかった分は翌週の予備日に回すなど、柔軟な運用を心がけてみてください。
まとめ|6年生のスケジュールは「質と休息のバランス」がカギ
中学受験6年生のスケジュール管理で最も大切なのは、勉強の質を落とさないために適切な休息を組み込むことです。平日は3〜5時間、休日は8〜10時間を目安にしつつ、お子さんの体調と集中力を見ながら柔軟に調整しましょう。
「もっとやらせなきゃ」と焦る気持ちはわかりますが、睡眠を削る・休みゼロで詰め込むのは逆効果です。メリハリのあるスケジュールで毎日コツコツ積み重ねることが、合格への一番の近道になります。


