「うちの子、本をまったく読まないんだけど…」「読書習慣をつけさせたいけど、どうやって始めればいいかわからない」そんな悩みを持つ保護者の方はとても多いです。
読書は語彙力・読解力・想像力など、学力の土台となる力を育ててくれます。国語だけでなく、算数の文章題や社会・理科の読み取り問題にも読解力は欠かせません。
ただし、「本を読みなさい」と言うだけでは、お子さんが自ら本を手に取ることはなかなかないでしょう。大切なのは、読書が「楽しい」と感じられる環境を自然に作ってあげることです。
この記事では、小学生のお子さんに無理なく読書習慣をつける具体的な方法を、ステップごとに紹介していきます。

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小学生の読書習慣が大切な理由
まずは、なぜ小学生のうちに読書習慣をつけておくべきなのかを整理しておきましょう。
語彙力が飛躍的に伸びる
本を読むことで、日常会話では出会わない多くの言葉に触れることができます。語彙力が豊かになると、自分の気持ちを言葉で表現する力も高まり、作文や発表にも自信がつきます。
読解力が鍛えられる
読書を通じて長い文章を読む体力がつきます。これは国語だけでなく、算数の文章題や理科・社会の問題文を正確に読み取る力にも直結します。
集中力が養われる
1冊の本をじっくり読む経験を重ねることで、自然と集中力が高まっていきます。テレビやゲーム、動画に慣れている現代の子供にとって、「一つのことにじっくり取り組む」練習にもなります。
想像力・共感力が育つ
物語を読んで登場人物の気持ちを想像したり、知らない世界に思いを馳せたりすることで、想像力や共感力が自然と育まれます。
読書習慣がつかない原因を知ろう
読書習慣をつける前に、なぜ本を読まないのかを理解しておくことが大切です。
- 本よりもゲームや動画の方が「楽しい」と感じている
- 読む本の難易度が合っていない(難しすぎる or 簡単すぎる)
- 読書が「勉強」のように感じてしまっている
- 身近に本がない、図書館や本屋に行く機会が少ない
- 保護者自身が本を読む姿を見せていない
これらの原因に心当たりがあれば、それを解消する工夫から始めてみましょう。
ステップ1:家の中に本がある環境を作る
読書習慣の第一歩は、本が手に取りやすい環境を整えることです。リビングや寝室など、お子さんが普段過ごす場所に本棚を設置しましょう。
- リビングの一角に低い本棚を置き、表紙が見えるように並べる
- ジャンルをバラバラに混ぜて、偶然の出会いを演出する
- 定期的に本を入れ替えて、「新しい本がある」ワクワク感を出す
図書館で2週間ごとに新しい本を借りてくるのも効果的です。「今週はどんな本があるかな?」と楽しみにしてくれるようになったら、もう読書好きへの一歩を踏み出しています。

ステップ2:子供自身に本を選ばせる
保護者が「これを読みなさい」と押しつけてしまうと、読書自体が嫌いになってしまうことがあります。大切なのは、お子さん自身が「読みたい」と思う本を選ばせることです。
本選びのコツ
- 図書館や書店に一緒に行って、自由に選ばせる
- 漫画でも図鑑でも、お子さんが興味を持ったものならOK
- シリーズものを1冊買ってみて、「続きが読みたい!」を引き出す
- 友達が読んでいる本を教えてもらって、同じ本を借りてみる
「漫画は読書に入らない」と考える保護者もいますが、漫画から活字の本へステップアップしていくお子さんはたくさんいます。まずは「本を読む楽しさ」を知ってもらうことが最優先です。続きが気になるシリーズものは、最初の1冊を手元に置いておくと次につながりやすくなります。
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ステップ3:読書タイムをルーティンに組み込む
読書を習慣にするには、生活の中に「読書タイム」を自然に組み込むことが効果的です。
おすすめの読書タイム
- 寝る前の15~30分:1日の終わりにリラックスしながら読書する
- 朝起きてすぐの10分:頭がスッキリしている朝の時間を活用
- 夕食後のテレビを消す時間:家族全員で「読書タイム」にする
最初は10分程度でOKです。「短い時間でもいいから毎日続ける」ことが習慣化のカギになります。1ヶ月も続ければ、自分から本を手に取るようになるお子さんは多いです。
ステップ4:読み聞かせから始める
低学年のお子さんや、まだ一人で本を読むのが苦手なお子さんには、読み聞かせがおすすめです。
保護者が声に出して本を読んであげることで、お子さんは物語の世界に入り込む楽しさを体験できます。読み聞かせを通じて本への興味が芽生え、やがて「自分でも読んでみたい」という気持ちにつながっていきます。
読み聞かせのコツ
- 登場人物ごとに声を変えると臨場感が出る
- 途中で「この後どうなると思う?」と質問してみる
- お子さんが「もう読まなくていい、自分で読みたい」と言い出したらチャンス
ステップ5:親も一緒に読書を楽しむ
子供は親の行動をよく見ています。保護者自身が日常的に本を読んでいる姿を見せることで、「読書は大人もするもの」「読書は楽しいもの」という認識が自然と育ちます。
家族で「読書タイム」を設けて、それぞれが好きな本を読む時間を作るのもおすすめです。読み終わったら「どんな話だった?」とお互いに感想を言い合うと、さらに読書が楽しくなります。
学年別のおすすめアプローチ
低学年(1~2年生)
挿絵が多く、1ページの文字数が少ない本から始めましょう。絵本からの移行期なので、「かいけつゾロリ」シリーズのような挿絵入りの児童書が人気です。読み聞かせも引き続き効果的です。
中学年(3~4年生)
物語の内容を理解する力がついてくる時期です。冒険もの、ミステリー、ファンタジーなど、ジャンルの幅を広げてあげましょう。シリーズものにハマると、次々と読み進めてくれます。
高学年(5~6年生)
長めの物語や、伝記、科学読み物にもチャレンジできる年齢です。中学入試の問題に使われた作品リストを参考にするのも、読解力を鍛える意味で有効です。伝記は歴史や社会への興味にもつながるので、1冊置いておくと入り口になります。

読書嫌いのお子さんへのアプローチ
本が苦手なお子さんに無理やり読ませると逆効果です。以下のような工夫で、少しずつ本への抵抗感を減らしていきましょう。
やってはいけないこと
- 「もっと本を読みなさい!」と叱る
- 読む本を全て親が決める
- 読書感想文のために読ませる(義務化する)
- 漫画や図鑑を「読書に入らない」と否定する
効果的なアプローチ
- 映画やアニメの原作本を勧めてみる
- お子さんの趣味に関連する本を探す(恐竜、宇宙、料理、スポーツなど)
- 短編集やクイズ本など、気軽に読めるものから始める
- オーディオブックを活用して「聴く読書」から入る
読書記録の活用法
読書習慣を定着させるのに効果的なのが、読書記録をつけることです。読んだ本の数が「見える化」されると、お子さんの達成感やモチベーションにつながります。
読書記録のつけ方
- 読書ノート:本のタイトル、読んだ日、ひとこと感想を書く。絵を描いてもOK
- 読書カレンダー:読んだ日にシールを貼る。視覚的にわかりやすい
- 読書通帳:図書館で導入しているところも多い。「本の貯金」感覚で楽しめる
感想は一言でOKです。「面白かった」「主人公がかっこよかった」程度で十分。最初から長い感想を求めると、読書記録自体が負担になってしまいます。市販の読書ノートを使えば、書く項目が決まっているので続けやすくなります。
図書館の活用がおすすめ
読書習慣をつける上で、図書館の利用は非常に効果的です。
- お金をかけずに大量の本に触れられる
- 2週間の返却期限が「読み切る動機」になる
- 司書さんにおすすめの本を教えてもらえる
- 読み聞かせイベントやブックリストの配布もある
週末のお出かけとして「図書館に行く」を取り入れると、自然と本に親しむ習慣ができます。お子さん自身に図書カードを持たせると、「自分で本を借りる」ことへの責任感も芽生えます。
電子書籍やオーディオブックの活用
紙の本に抵抗があるお子さんには、電子書籍やオーディオブックを試してみるのも一つの方法です。
- 電子書籍:タブレットで読めるので、デジタルに慣れているお子さんには取っつきやすい
- オーディオブック:「聴く読書」として、移動中や寝る前に活用できる。活字が苦手な子に特におすすめ
ただし、スクリーンタイムの管理には注意が必要です。電子書籍を読むつもりが、ゲームやYouTubeに流れてしまわないよう、使い方のルールを決めておきましょう。読書専用の電子書籍リーダーなら、他のアプリが入らないぶん脱線しにくいという声もあります。
読書と学力の関係
文部科学省の全国学力・学習状況調査では、読書量と学力の間に相関関係があることが示されています。日常的に読書をしている子供ほど、国語だけでなく算数や理科の成績も良い傾向があります。
もちろん、読書だけで成績が上がるわけではありませんが、読書で培った読解力は、あらゆる教科の学習の土台になります。長い目で見て、お子さんの学力を底上げする効果が期待できるでしょう。
まとめ|読書は「楽しい」から始めよう
小学生に読書習慣をつけるためのポイントをまとめます。
- 家の中に本が手に取りやすい環境を作る
- お子さん自身に読みたい本を選ばせる
- 毎日10分でもいいから読書タイムを設ける
- 読み聞かせで本への興味を引き出す
- 親も一緒に読書を楽しむ姿を見せる
読書習慣は一朝一夕には身につきません。でも、「本って楽しいな」という体験を1つでも積み重ねていけば、お子さんは自然と本を手に取るようになります。焦らず、気長に取り組んでいきましょう。
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お子さんの学習習慣づくりにお悩みの方は、子供に勉強習慣をつける方法|家庭での作り方を解説もおすすめです。
外部参考:進研ゼミ小学講座|小学生が読書を習慣にするメリット
外部参考:ベネッセ教育情報サイト|子どもの読書習慣が身に付く方法
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