「古文って何が書いてあるのか全然わからない…」「古典文法が複雑すぎて覚えられない」こんな悩みを抱えている高校生は少なくないはずです。
古文は、多くの高校生が「苦手」と感じる科目の一つです。現代語と似ているようでいて意味が違う言葉が多く、文法も独特。「日本語なのに読めない」というストレスが、苦手意識をさらに強めてしまうことも。
しかし、古文は正しい順番で基礎を固めていけば、着実に点数が伸びる科目でもあります。この記事では、古文が苦手な高校生に向けて、基礎からステップアップしていく勉強法を具体的に解説していきます。

古文が苦手な高校生に共通する特徴
古文が苦手な人には、いくつかの共通パターンがあります。自分に当てはまるものがないかチェックしてみましょう。
文法を理解せず、なんとなく読んでいる
古文の成績が伸びない最大の原因は、文法の基礎を固めないまま長文を読もうとすることです。現代文の感覚で「なんとなく」読んでしまうと、主語も述語も正しく把握できません。
古文単語を覚えていない
古文には現代語と意味が異なる単語がたくさんあります。たとえば「あはれなり」は「かわいそう」ではなく「しみじみと感動する」という意味です。こうした古文特有の意味を知らないと、文章全体の解釈がズレてしまいます。
古文常識が足りない
平安時代の生活習慣や身分制度、恋愛のルールなど、古文を読むための「常識」が不足していると、登場人物の行動の意味が理解できません。
演習量が足りない
基礎知識を覚えても、実際に文章を読む練習が少ないと、テスト本番で力を発揮できません。
古文克服のための3つの柱
古文を得意科目にするためには、以下の3つの柱をバランスよく鍛えることが重要です。
古文学習の3つの柱
- 古典文法:助動詞・助詞・敬語を理解する
- 古文単語:頻出300語を覚える
- 読解演習:実際の文章を読んで慣れる
この3つを同時並行で進めていくのが理想ですが、まずは文法と単語の基礎固めを優先しましょう。
ステップ1:古典文法を基礎から固める
助動詞の活用表を覚える
古典文法の中で最も重要なのが助動詞です。「き」「けり」「む」「べし」「ず」など、助動詞の意味と活用をしっかり覚えることで、文の意味を正確に捉えられるようになります。
助動詞活用表を毎日1回テスト形式で確認する方法が効果的です。最初は大変ですが、2~3週間で自然と口に出せるレベルになります。
学校のプリントだけで進めるのが不安なら、文法を最初から順に解説してくれる参考書を1冊手元に置いておくと、つまずいたときに戻る場所ができます。
用言の活用を理解する
動詞・形容詞・形容動詞の活用パターンを覚えましょう。特に動詞は「四段活用」「下二段活用」「上二段活用」「変格活用」などの種類があり、それぞれの活用表を暗記する必要があります。
敬語の仕組みを知る
古文の敬語は「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類があり、敬語を正しく判別することで「誰が」「誰に」動作をしているかが明確になります。敬語がわかると、主語の省略が多い古文でも読解がぐっと楽になります。

ステップ2:古文単語を覚える
まずは頻出300語を目標に
大学受験に必要な古文単語は約300~600語と言われています。まずは頻出の300語を着実に覚えることを目指しましょう。市販の古文単語帳では「ゴロゴ」「マドンナ古文単語」「読み解き古文単語」などが定番です。
古文単語の覚え方のコツ
- 語呂合わせで覚える:「あはれなり→阿波(あわ)で感動」のように、イメージと結びつけると記憶に残りやすい
- 多義語に注意する:古文単語は1つの語に複数の意味を持つものが多い。すべての意味をセットで覚えること
- 現代語との違いを意識する:「をかし」は「おかしい」ではなく「趣がある」。こうした「偽りの友」に特に注意する
- 例文の中で覚える:意味だけでなく、実際の使われ方も一緒にインプットする
覚えにくい単語の対策
何度覚えても忘れてしまう単語は、単語カードを作って持ち歩くか、スマホのメモアプリに登録して、通学時間に見返しましょう。
ステップ3:古文常識を身につける
古文の文章を正しく理解するためには、当時の生活習慣や文化を知っておく必要があります。
知っておきたい古文常識
- 季節感:和歌や物語は季節と深く結びついている。桜=春、月=秋など
- 恋愛のルール:平安時代の恋愛は手紙(和歌)のやり取りから始まる。男性が女性の家に通う「通い婚」が一般的
- 身分制度:「帝(みかど)」「殿(との)」「北の方」などの呼び方で人物の身分がわかる
- 出家の意味:古文では出家は現世を離れる重大な決断。恋愛の挫折や政治的失脚が理由になることが多い
古文常識の参考書として「マドンナ古文常識」などが定評があります。読み物として楽しめるので、勉強の合間に読んでおくとよいでしょう。
ステップ4:品詞分解で読解力を鍛える
古文の読解力を鍛える上で、品詞分解は非常に効果的な練習法です。
品詞分解とは、古文の一文を「名詞」「動詞」「助動詞」「助詞」などに一つひとつ分けて、それぞれの意味と文法的な役割を確認する作業です。
品詞分解の手順
- 一文を単語ごとに区切る
- 各単語の品詞を特定する
- 動詞・助動詞の活用形を確認する
- 全体の意味を現代語に訳す
この作業を繰り返すことで、助動詞や助詞が自然と頭に入り、文章の理解度が大きく上がります。

ステップ5:音読で古文のリズムに慣れる
古文を声に出して読む「音読」も、苦手克服に効果的な方法です。
音読を繰り返すことで、古文特有のリズムや語感が体に染みつきます。黙読だけでは気づけない助詞や助動詞の切れ目も、声に出すことで自然と掴めるようになります。
音読のコツ
- 教科書の本文を毎日1回は音読する
- 現代語訳を先に確認してから音読すると、内容がスッと入ってくる
- スピードは最初はゆっくり、慣れてきたらナチュラルなテンポで
定期テスト対策の古文勉強法
定期テストの古文は、授業で扱った本文から出題されることがほとんどです。テスト対策のポイントをまとめました。
定期テスト対策のチェックリスト
- 教科書本文の現代語訳を完璧にする
- 授業で板書された文法事項をノートで復習する
- 本文中の重要単語の意味を確認する
- 品詞分解で助動詞・敬語の識別を練習する
- 本文を3回以上音読する
このチェックリストを回すときは、教科書本文の重要単語や助動詞を赤シートで隠せるようにしておくと、通学時間や休み時間にも確認しやすくなります。
大学受験に向けた古文の学習計画
大学受験を見据えた場合、いつまでに何を終わらせるべきかの目安を示しておきます。
- 高1~高2前半:古典文法(助動詞・助詞・敬語)の基礎固め、古文単語150語
- 高2後半:古文単語300語、品詞分解の練習、教科書レベルの読解
- 高3前半:古文読解の問題集を1冊仕上げる、古文常識の確認
- 高3後半:過去問演習、共通テスト対策
古文は短期間で急激に伸びる科目ではありませんが、基礎を地道に積み上げれば着実にスコアアップが見込める科目です。
おすすめの古文参考書・問題集
古文学習を進める上で、適切な参考書を選ぶことも重要です。レベル別におすすめを紹介します。
基礎レベル(文法・単語の入門)
- 「富井の古典文法をはじめからていねいに」:ゼロから始める人にぴったり。イラストや図解が多くわかりやすい
- 「マドンナ古文単語230」:語呂合わせで覚えやすく、古文単語の入門に最適
- 「ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル」:文法知識を問題で確認できる
標準レベル(読解力の向上)
- 「古文上達 基礎編 読解と演習45」:文法を活かした読解練習ができる
- 「マドンナ古文常識」:読み物として楽しめる古文常識の参考書
応用レベル(入試対策)
- 「得点奪取 古文」:記述問題の対策に特化
- 共通テストの過去問:形式に慣れることが大切
参考書は何冊も手を広げるよりも、1冊を完璧に仕上げてから次に進む方が効率的です。
古文学習のモチベーションを保つコツ
古文は地道な暗記が多い科目なので、途中でモチベーションが下がることもあるでしょう。やる気を維持するための工夫を紹介します。
- 有名な古典作品のあらすじを知る:「源氏物語」や「枕草子」のストーリーを現代語で読むと、古文への興味が湧いてくる
- 古文が出てくるアニメや漫画に触れる:「ちはやふる」(百人一首)、「あさきゆめみし」(源氏物語の漫画版)など
- 小テストで満点を目指す:学校の小テストで毎回満点を取ることを目標にすると、自然と学習が進む
- 成績の伸びを記録する:模試の点数やテストの結果を記録して、伸びを実感できるようにする
古文のテーマには恋愛や権力争い、出世、嫉妬など、人間味あふれるストーリーが多いです。「つまらない」と決めつけず、まずは有名な作品のあらすじに触れてみるのがおすすめです。
古文が苦手な人がやりがちなNGパターン
やってはいけない勉強法
- 文法を覚えずに長文問題ばかり解く → 基礎がないと伸びません
- 古文単語を「なんとなく」で覚える → 多義語の別の意味で引っかかります
- 現代文の感覚で「フィーリング」で読む → 古文では通用しません
- 定期テストの範囲だけ丸暗記する → 実力はつきません
まとめ|古文は基礎を固めれば着実に伸びる
高校生の古文苦手克服のポイントをまとめます。
- 古文は「外国語」だと思って基礎から学ぶ
- 助動詞の活用表を毎日確認して暗記する
- 古文単語は300語を目標にコツコツ覚える
- 古文常識を知ることで読解が楽になる
- 品詞分解と音読で読解力を鍛える
古文は「苦手」から「得意」に変わりやすい科目でもあります。正しい順番で基礎を固めていけば、3ヶ月ほどで点数に変化が現れることも少なくありません。まずは今日から、助動詞の活用表を声に出すところから始めてみてください。
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大学受験の勉強法全般については、大学受験の勉強法おすすめ|合格までの戦略と時期別対策の記事もあわせてご覧ください。
高校生の偏差値アップを目指す方は、高校生の偏差値を上げる方法|科目別の勉強法と最短ルートもおすすめです。
外部参考:ベネッセ教育情報サイト|古文の苦手が克服できる勉強法


