「英単語がなかなか覚えられない…」「テスト前に詰め込んでも、すぐに忘れてしまう」こんな悩みを抱えている中学生は多いのではないでしょうか。
英語の成績を上げるには、英単語の暗記は避けて通れない道です。単語がわからなければ、長文も読めませんし、リスニングも聞き取れません。でも、「ただひたすら書いて覚える」というやり方では、時間ばかりかかって効率が悪いのも事実です。
この記事では、中学生が効率よく英単語を覚えるための具体的な暗記法を紹介していきます。自分に合った方法を見つけて、英単語マスターを目指しましょう。

英単語を覚えられない原因
まずは、英単語がなかなか定着しない原因を理解しておきましょう。
原因1:読めない単語を覚えようとしている
読めない英単語は、脳にとって「意味のない文字の羅列」として処理されるため、記憶に残りにくいです。発音がわからない単語をいくら書いても、なかなか定着しません。
原因2:1回で完璧に覚えようとしている
「今日のうちに50単語全部覚えよう」と意気込んでも、人間の脳は一度にそんなに多くの情報を記憶できません。翌日にはほとんど忘れてしまうのは当然のことです。
原因3:書くだけで覚えようとしている
ノートに何回も書く方法は一見まじめに見えますが、手の動きが自動化してしまい、実は脳を使っていないことも。書くことは大切ですが、それだけでは不十分です。
原因4:復習をしていない
人間の記憶は、復習しないと急速に薄れていきます。エビングハウスの忘却曲線によれば、学習した内容の約70%は1日後には忘れてしまうとされています。
効率の良い英単語の覚え方7選
覚え方1:まず「読める」ようにする
英単語を覚える最初のステップは、その単語を正しく発音できるようにすることです。音声教材や辞書の発音機能を使って、必ず音を確認してから暗記に取りかかりましょう。
英単語帳の音声CDやアプリの読み上げ機能を活用すると、正確な発音を効率よくインプットできます。音声が付いた単語帳を選んでおくと、最初から正しい音で覚えられます。
覚え方2:「見て、読んで、書く」の3ステップ
効率のよい暗記には、視覚・聴覚・運動感覚の3つを同時に使うことが効果的です。
- 英単語を目で見る(視覚)
- 声に出して読む(聴覚)
- 書く(運動感覚)
この3つを同時に行うことで、脳への入力チャンネルが増え、記憶に定着しやすくなります。ただ黙々と書くだけの暗記に比べて、格段に効率が上がります。
覚え方3:短時間×高頻度で繰り返す
1回30分かけて覚えるよりも、10分を3回に分けて繰り返す方が記憶に定着しやすいです。
具体的には、以下のようなサイクルがおすすめです。
繰り返し学習のサイクル
- 1回目:新しい単語を覚える(朝10分)
- 2回目:同じ単語を復習する(夕方10分)
- 3回目:翌朝にもう一度確認する(朝10分)
- 4回目:3日後にテスト形式で確認する
覚え方4:就寝前のゴールデンタイムを活用する
記憶は睡眠中に整理され、長期記憶に変わります。そのため、寝る前の15~30分は暗記学習のゴールデンタイムです。就寝前に英単語を覚えて、翌朝にすぐ復習するサイクルを作ると、効率よく定着します。
覚え方5:覚えた単語と覚えていない単語を仕分ける
全部の単語に同じ時間をかけるのは効率が悪いです。単語帳を1周して、覚えられた単語と覚えられなかった単語に印をつけましょう。2周目以降は、印がついた「覚えていない単語」だけに集中します。
こうすることで、自分にとって覚えにくい単語に時間を集中投下できます。仕分けには小さめの付箋を使うと、覚えたら剥がすだけで進み具合が見えます。

覚え方6:例文やフレーズでセットで覚える
英単語を1つずつバラバラに覚えるよりも、例文やフレーズの中で覚える方が記憶に残りやすいです。
たとえば「important(重要な)」を覚えるときは、
- 「This is an important test.(これは重要なテストです)」
のように文の中で覚えると、使い方も同時にインプットでき、定期テストの英作文にも対応しやすくなります。
覚え方7:テスト形式で自分をチェック
覚えたつもりでも、テスト形式でアウトプットしてみると意外と書けないことがあります。「日本語を見て英語が書けるか」をテスト形式で確認することで、本当に覚えているかどうかを判定できます。
自分で小テストを作ったり、友達と出し合ったりするのも効果的です。手軽にテスト形式にするなら、暗記ペンと赤シートで答えを隠す方法が定番です。
単語帳の使い方のコツ
市販の英単語帳を使っている中学生は多いと思いますが、使い方にもコツがあります。
単語帳の効果的な使い方
- 1日に覚える量を決める(10~20語が目安)
- 最初から全部覚えようとしない。まず1周で全体像を掴む
- 覚えた単語は赤シートで隠してテスト
- 覚えにくい単語には付箋を貼って目立たせる
- 音声つきの単語帳を選ぶと、発音も同時に覚えられる
ノートを使った暗記術
単語帳だけでなく、ノートを活用する方法も紹介します。
4分割ノート
ノートを縦に4分割して、左から「英単語」「発音(カタカナでOK)」「意味」「例文」を書きます。スペルだけでなく、発音・意味・使い方をセットで整理できるので、総合的な記憶に役立ちます。はじめから欄が分かれている英単語用のノートを使えば、線を引く手間も省けます。
間違えた単語だけノート
テストで間違えた単語だけを集めた「間違いノート」を作るのもおすすめです。自分の苦手な単語が一目でわかり、テスト前の直前対策にも活用できます。

スマホアプリの活用
スキマ時間を活用して英単語を覚えるなら、スマホアプリも便利です。
- Quizlet:自分でフラッシュカードを作成でき、テスト機能もある
- mikan:中学生向けの英単語アプリで、4択問題でサクサク覚えられる
- 英単語アプリ ターゲットの友:旺文社のターゲットシリーズと連動
ただし、アプリでの学習は「認識」レベルにとどまりやすいので、スペルを「書く」練習も併せて行うことが大切です。アプリと同じシリーズの紙の単語帳をそろえておくと、書く練習にそのまま移れます。
スマホを使った学習では、SNSやゲームの誘惑に負けないよう注意が必要です。「英単語アプリを使う時間」と「自由にスマホを使う時間」を分けて管理しましょう。
英単語を忘れにくくするための工夫
せっかく覚えた英単語も、復習しなければ忘れてしまいます。忘れにくくするための工夫をいくつか紹介します。
イメージと結びつけて覚える
英単語を意味だけで覚えるのではなく、具体的なイメージや場面と結びつけると記憶に残りやすくなります。たとえば「delicious」を覚えるときは、自分が好きな食べ物を思い浮かべながら「This pizza is delicious.」と言ってみる、といった具合です。
語源や接頭辞・接尾辞を意識する
英単語には一定のルールがあります。たとえば「un-」がつくと「〜でない」(unhappy、unable)、「-ful」がつくと「〜に満ちた」(beautiful、wonderful)のように、接頭辞・接尾辞を知っているだけで初めて見る単語の意味を推測できるようになります。語源から解説してくれる本を1冊読んでおくと、単語同士のつながりが見えてきます。
単語テストを友達と出し合う
一人で勉強するよりも、友達と問題を出し合った方が記憶に残りやすいです。「間違えたら負け」などゲーム感覚で楽しめるルールを設けると、暗記が苦痛ではなくなります。
日常生活で英単語を使う
覚えた単語を実際の生活で使ってみましょう。「Thank you」「See you」などの簡単なフレーズを家族との会話に取り入れるだけでも、単語への親しみが増して忘れにくくなります。
中学生が覚えるべき英単語の目安
中学校で学ぶ英単語数は、学習指導要領によると約1600~1800語程度とされています。
- 中1:約500語(基本的な日常会話の単語が中心)
- 中2:約600語(動詞の過去形、比較表現なども加わる)
- 中3:約500語(長文読解に必要な語彙が増える)
これだけの量を3年間で覚えるのは大変に感じるかもしれませんが、1日5語ずつ覚えれば約1年で1800語に到達します。毎日のコツコツ学習がいかに重要かがわかりますね。
定期テスト対策としての英単語学習
定期テスト対策として英単語を覚えるなら、教科書に出てくる単語を優先しましょう。テスト範囲のレッスンで登場する単語をリストアップし、2週間前から少しずつ覚えていくのがおすすめです。
テスト直前に一気に詰め込むと、テストが終わった瞬間に忘れてしまいます。日頃からコツコツ覚えている子が、テスト本番で強いのは間違いありません。
まとめ|毎日10分の積み重ねが英語力の土台を作る
中学生の英単語暗記のポイントをまとめます。
- まず単語を「読める」ようにしてから覚える
- 見る・読む・書くの3チャンネルで脳に刻む
- 短時間×高頻度の繰り返しが最も効率的
- 就寝前のゴールデンタイムを活用する
- 覚えていない単語に集中して時間を使う
- 例文やフレーズでセットで覚える
- テスト形式のアウトプットで定着を確認する
英単語は「才能」ではなく「やり方」で決まります。正しい方法で毎日10分取り組めば、着実に語彙が増えていきます。自分に合った覚え方を見つけて、コツコツ積み上げていきましょう。
中学生の勉強法全般については、中学生の成績を上げる方法|学年別に効く勉強のコツと親のサポート術の記事もあわせてご覧ください。
英検対策にも取り組みたい方は、英検3級の勉強法|合格ロードマップを丁寧に解説もおすすめです。
外部参考:河合塾マナビス|英単語の覚え方 中学生にオススメの記憶術
外部参考:家庭教師のアルファ|英単語の覚え方 短時間でシンプル暗記法
外部参考:文理|中学生向け英単語の覚え方ガイド


