「予備校に通う時間とお金が厳しい」「自分のペースで受験勉強を進めたい」「部活を引退してから本格的に受験対策を始めたいけど、何を使えばいいかわからない」そんな悩みを抱えている高校生や保護者の方は少なくないでしょう。
近年のオンライン塾・通信教育は、大手予備校と遜色ない質の授業を、自宅にいながら受けられる時代になっています。AIによる学習分析、プロ講師の映像授業、志望校別の対策カリキュラムなど、大学受験に必要な要素がすべて揃ったサービスが複数存在します。

この記事では、高校生・大学受験生向けのオンライン塾・通信教育の中から、特に実績と評判が優れた3つのサービスを厳選してご紹介します。それぞれの特徴・料金・メリット・デメリットを詳しく解説しますので、志望校合格に向けた最適なサービス選びの参考にしてください。
- 高校生・大学受験向けオンライン塾3社の特徴と料金
- 各サービスのメリット・デメリット
- 志望校レベル別のおすすめの選び方
進研ゼミ高校講座|定期テストから共通テストまで一貫対策
進研ゼミ高校講座は、ベネッセコーポレーションが運営する高校生向けの通信教育サービスです。高校の定期テスト対策から大学入学共通テスト、個別試験対策まで、高校3年間を通じた一貫した学習プランを提供しています。志望大学別のカリキュラムが充実しており、無理なく受験に必要な実力を養えます。
サービス概要
進研ゼミ高校講座は、高校の授業進度に合わせた教科書対応教材と、大学受験対策教材を組み合わせた構成です。高1・高2では学校の成績を確保しながら受験の土台を作り、高3では志望大学のレベルに合わせた本格的な受験対策に移行します。
専用アプリを使ったデジタル学習では、AIが学習履歴を分析し、苦手分野を重点的に出題してくれます。「今日やるべきこと」が自動的に表示されるため、何を勉強すればいいか迷う時間を大幅に削減できます。
定期テスト対策では、高校の教科書・授業に合わせた「予想問題」が提供されます。推薦入試やAO入試を視野に入れている生徒にとって、学校の評定平均を高く維持できるのは大きなメリットです。
大学受験対策では、共通テスト対策に加え、志望大学のレベルに合わせた記述対策・個別試験対策のコースが用意されています。添削指導では、大学入試の採点基準に基づいたフィードバックが受けられ、記述力を着実に伸ばせます。
さらに、「オンラインライブ授業」で講師にリアルタイムで質問できるほか、24時間対応の質問サービスも利用可能です。自宅学習でありがちな「わからないところが聞けない」という問題を解消しています。
料金
進研ゼミ高校講座の月額料金は、受講教科数や学年によって異なります(12ヶ月一括払いの場合の目安)。
- 高校1年生(5教科):月額約9,180円~
- 高校2年生(5教科):月額約9,380円~
- 高校3年生(共通テスト対策+個別試験対策):月額約11,180円~
1教科から受講可能で、必要な教科だけ選ぶこともできます。5教科セットでも月額約1万円前後と、大手予備校の月謝(3~5万円)と比べて圧倒的に安いのが魅力です。塾に通わず進研ゼミだけで難関大学に合格した実績も多数あります。
メリット・デメリット
- 教科書対応で学校の成績(評定平均)を維持しやすい
- AIによる個別最適化で効率的に弱点を克服できる
- 共通テスト+個別試験の両方に対応した一貫カリキュラム
- 添削指導と質問サービスで記述力もサポート
- 推薦・AO入試を見据えた内申対策にも使える
- 最難関大学(東大・京大レベル)の対策としてはやや物足りない場合がある
- 教材が溜まりやすく、消化不良になるリスクがある
- 自分で学習ペースを管理する必要がある

進研ゼミ高校講座は、定期テストと大学受験の両方を効率的に対策したい高校生や、推薦・総合型選抜を視野に入れて評定平均を高く維持したい生徒に最適なサービスです。
スタディサプリ高校講座|プロ講師の神授業を月額格安で
スタディサプリ高校講座・大学受験講座は、リクルートが運営する映像授業サービスです。大手予備校で人気を博したプロ講師の授業が、月額約2,000円で見放題という圧倒的なコストパフォーマンスが最大の魅力です。通年講座から共通テスト対策、志望校対策まで、大学受験に必要な授業がすべて揃っています。
サービス概要
スタディサプリには、4万本以上の授業動画が用意されています。高校の基礎レベルから難関大学の入試対策まで、幅広いレベルの講座をいつでも自由に受講できます。1回の授業は約15~20分で、スキマ時間を活用した学習に最適です。
講師陣の質は折り紙付きです。関正生先生(英語)、肘井学先生(英語)、堺義明先生(数学)など、予備校業界で名を馳せたプロ講師が授業を担当しています。「わかりにくい」と思っていた単元が、たった15分の授業で「なるほど!」に変わる体験は、多くの受験生が実感しています。
講座は教科別・レベル別に細かく分類されており、自分の学力と目標に合った授業を選べます。共通テスト対策講座では、出題傾向を徹底的に分析したカリキュラムで、効率的にスコアアップを目指せます。志望校対策講座では、東大・京大・早慶といった難関大学向けの専門講座も充実しています。
テキストはPDFで無料ダウンロードでき、印刷して書き込みながら学習することも可能です。製本されたテキストが必要な場合は、1冊1,320円(税込)で購入できます。
料金
スタディサプリの料金体系は非常にシンプルです。
- ベーシックコース:月額約2,178円(税込)
- 12ヶ月一括払い:月あたり約1,815円(税込)
- 合格特訓コース:月額約10,780円(税込)
ベーシックコースなら月額約2,000円で全講座が見放題です。大手予備校の年間費用が50~100万円と言われる中、スタディサプリなら年間約2万円で済みます。この価格差は、受験にかかる経済的負担を大幅に軽減してくれます。
合格特訓コースでは、担当コーチが個別の学習プランを作成し、週1回のチャットで進捗確認やアドバイスを行ってくれます。自分だけで学習計画を立てるのが不安な方におすすめです。
メリット・デメリット
- 月額約2,000円で4万本以上の授業が見放題という圧倒的コスパ
- 予備校トップクラスの講師陣による質の高い授業
- 全学年の授業を自由に視聴でき、先取り・復習が自在
- 15~20分の授業でスキマ時間を有効活用できる
- 共通テスト対策から難関大対策まで幅広くカバー
- ベーシックコースは質問対応・添削指導がない
- 強い自己管理力が求められる(サボっても誰も注意しない)
- 映像授業のため、演習量は自分で別途確保する必要がある
- ペースメーカーがいないと、ダラダラしてしまうリスクがある
スタディサプリは、自己管理ができる生徒にとっては最強のコストパフォーマンスを誇るサービスです。予備校に通う余裕がない方や、特定の苦手科目だけ補強したい方にも最適です。14日間の無料体験で、まずは講師の授業を実際に体験してみてください。
Z会|東大・京大・難関大合格実績No.1の本格通信教育
Z会の大学受験コースは、難関大学の合格実績で圧倒的な強さを誇る通信教育の最高峰です。東大・京大をはじめとする旧帝大、早慶、医学部など、ハイレベルな大学を目指す受験生から絶大な支持を集めています。「良問」と「丁寧な添削」で、本物の思考力と記述力を鍛えます。
サービス概要
Z会大学受験コースは、タブレットコースとテキストコースの2スタイルから選べます。タブレットコースでは、AIが学習状況をリアルタイムで分析し、最適な問題を出題。映像授業も用意されており、要点の理解からスタートできます。
Z会最大の強みは、やはり「問題の質」と「添削指導」です。Z会の問題は、実際の大学入試を徹底分析して作られた完全オリジナル。単なる暗記では太刀打ちできない思考力を問う良問が揃っており、この問題を解き続けることで、入試本番で「初見の問題にも対応できる力」が養われます。
添削指導は、解答の正誤だけでなく、「どこでつまずいたか」「どう考えれば正解にたどり着けたか」まで丁寧にフィードバックしてくれます。記述試験で合否を分けるのは、この「思考プロセス」の部分であり、Z会の添削はまさにその力を磨くために設計されています。
志望大学別のコース設定も豊富で、東大コース・京大コース・医学科コース・早慶コースなど、目標に合わせた専門的な対策が可能です。共通テスト対策講座も充実しており、共通テストと二次試験の両方をバランスよく対策できます。

料金
Z会大学受験コースの月額料金の目安は以下の通りです(12ヶ月一括払い・タブレットコースの場合)。
- 高校1年生(1教科):月額約3,650円~
- 高校2年生(1教科):月額約3,950円~
- 高校3年生(1教科):月額約5,082円~
- 東大コース・京大コース(1教科):月額約5,280円~
1教科から受講可能で、必要な教科だけ選べる柔軟性があります。3教科受講しても月額約1.5万円前後で、大手予備校のコストと比較すると大幅に安く済みます。ただし、全教科セットで受講すると月額は高くなりますので、必要な教科を見極めて効率的に活用するのがおすすめです。
メリット・デメリット
- 難関大学の合格実績がトップクラス
- 良問揃いで本質的な思考力・記述力が身につく
- 丁寧な添削指導で「プロセス」から改善できる
- 志望大学別の専門コースが充実
- 1教科から受講可能で柔軟にカスタマイズできる
- 難易度が高く、基礎力がないと挫折するリスクがある
- 教科数が増えると費用が高くなる
- 問題量がそれほど多くなく、演習量は別途確保が必要
- リアルタイムの授業やコーチングは手薄
Z会は、難関大学を本気で目指す受験生にとって、最も信頼できる選択肢のひとつです。特に記述試験のウェイトが大きい国公立大学や難関私大を志望する方には、Z会の添削指導が強力な武器になります。まずは資料請求で教材サンプルを確認し、自分の学力レベルに合っているかを判断してみてください。
3社の比較表|志望校レベル別の選び方
ここまで紹介した3つのサービスを比較表にまとめました。
| 項目 | 進研ゼミ | スタディサプリ | Z会 |
|---|---|---|---|
| 月額料金 | 約9,180円~ | 約2,178円 | 約3,650円~/教科 |
| 授業形式 | 教材+映像+添削 | 映像授業 | 教材+映像+添削 |
| 添削指導 | あり | なし | あり(非常に丁寧) |
| 質問対応 | あり(24時間) | 合格特訓コースのみ | あり |
| 難易度 | 標準~やや難 | 基礎~難関 | 応用~最難関 |
| こんな人に | 定期テスト+受験両立 | コスパ重視 | 難関大志望 |
志望校レベル別のおすすめは以下の通りです。
- 東大・京大・旧帝大・医学部を目指す → Z会(添削指導で記述力を鍛えるのが必須)
- MARCH・関関同立・地方国公立を目指す → 進研ゼミ or スタディサプリ
- 推薦・総合型選抜を視野に入れている → 進研ゼミ(評定平均の維持が重要)
- コストを最小限に抑えたい → スタディサプリ(月額約2,000円で全講座見放題)

大学受験を成功させるオンライン学習の活用法
オンライン塾を使って大学受験を成功させるための具体的な活用法をご紹介します。
インプットとアウトプットのバランスを意識する
映像授業を「見た」だけでは学力は上がりません。授業でインプットした内容を、問題演習でアウトプットする時間を必ず確保しましょう。理想的な比率は、インプット3:アウトプット7と言われています。スタディサプリで授業を見た後は、市販の問題集や過去問で演習を積むことが重要です。
教科別に最適なサービスを使い分ける
すべての教科を1つのサービスで完結させる必要はありません。例えば、英語と数学はスタディサプリの映像授業で基礎を固め、国語の記述対策はZ会の添削指導を活用する、といった使い分けが効果的です。教科ごとの弱点や目標に合わせて柔軟に組み合わせましょう。
共通テストと二次試験の対策バランスを考える
国公立大学を志望する場合、共通テストと二次試験の両方の対策が必要です。高3の夏までは二次試験を見据えた本質的な学力養成に注力し、秋以降に共通テスト対策のウェイトを高めるのが一般的な戦略です。大学入試センターの公式サイトで最新の出題方針を確認しておきましょう。
模試を定期的に受けて現在地を把握する
オンライン学習は自分のペースで進められる反面、客観的な実力把握が難しい側面があります。河合塾の全統模試や駿台模試など、大手予備校の模試を定期的に受けて、自分の現在地と志望校との距離を確認しましょう。河合塾の模試情報ページで日程を確認できます。
過去問演習は早めに着手する
志望校の過去問は、高3の夏頃から取り組み始めるのがおすすめです。最初は解けなくても構いません。出題傾向や求められる力を早期に把握することで、残りの学習計画を効果的に修正できます。旺文社のパスナビでは、各大学の入試情報や過去問を確認できます。
よくある質問(Q&A)
Q. 予備校に通わずオンライン塾だけで大学受験は可能ですか?
A. 十分に可能です。実際に、進研ゼミやZ会、スタディサプリだけで東大・京大・早慶に合格している受験生は多数います。大切なのは「どのサービスを使うか」よりも「どれだけ主体的に学べるか」です。自己管理力がある方なら、オンライン塾だけで志望校合格を勝ち取ることは十分に現実的です。
Q. 高3から始めても間に合いますか?
A. 現在の学力と志望校のレベルによります。基礎が固まっている方なら、高3からのスタートでも十分に間に合います。ただし、基礎に穴がある場合は、まずスタディサプリで高1・高2の内容を急いで復習し、基礎固めを最優先で行う必要があります。時間が限られている分、効率的な学習計画が重要です。
Q. 文系・理系でおすすめのサービスは変わりますか?
A. 基本的にはどのサービスも文理どちらにも対応していますが、理系で数学IIIや理科の発展科目が必要な場合は、スタディサプリの映像授業が特に役立ちます。文系で小論文や記述対策が必要な場合は、Z会の添削指導が強い味方になるでしょう。
Q. 推薦入試(総合型選抜・学校推薦型選抜)を考えています。おすすめは?
A. 推薦入試では学校の評定平均が重視されるため、教科書準拠で定期テスト対策に強い進研ゼミ高校講座が最適です。高校の成績を安定して高く維持しながら、面接・小論文対策も進研ゼミの教材で対応できます。
Q. 複数のサービスを併用する場合、おすすめの組み合わせは?
A. 最も効果的な組み合わせは、「スタディサプリ(インプット・基礎固め)+ Z会(アウトプット・記述対策)」です。スタディサプリで講師の授業を見て理解を深め、Z会の良問と添削で実戦力を鍛えるという流れが、多くの難関大合格者が実践しているパターンです。スタディサプリは月額約2,000円と安いため、併用しても費用負担は抑えられます。
Q. スマートフォンだけでも学習できますか?
A. スタディサプリはスマートフォンだけでも十分に学習できます。通学時間や休み時間に授業動画を視聴するなど、スキマ時間の活用に最適です。ただし、進研ゼミやZ会の教材演習は、ある程度の作業スペースがある環境のほうが効率的です。映像視聴はスマホ、演習は自宅の机で、と使い分けるのがおすすめです。

まとめ|自分に合ったオンライン塾で志望校合格を掴もう
高校生・大学受験生向けオンライン塾・通信教育の3つのサービスをご紹介しました。最後にポイントを整理します。
- 進研ゼミ高校講座:定期テスト+受験対策の両立に最適。推薦入試対策にも強い
- スタディサプリ高校講座:月額約2,000円で神授業が見放題。コスパは業界最強クラス
- Z会:良問+添削で難関大合格に直結する実力を養成。東大・京大志望なら第一候補
大学受験の結果は、これからの人生の選択肢を大きく広げてくれます。どのサービスも無料体験や資料請求が可能ですので、まずは実際に試してみて、自分にフィットするサービスを見つけてください。行動した人だけが、合格という結果を手にすることができます。



