暗記ペンって「教科書に線を引いて、赤シートで隠して覚える」シンプルな道具ですが、使い方次第で学習効果が驚くほど変わります。なんとなく使っているだけだと時間を浪費するだけになってしまうんですよ。
ゆきのです。塾講師6年の経験から、暗記ペンで成績を伸ばした生徒の使い方と、失敗しない勉強法をお伝えしますね。

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暗記ペンの種類と特徴
赤ペン+緑シート
一番ベーシックなタイプ。赤色のマーカーで線を引いた部分が、緑のシートを重ねると黒く見えて隠れる仕組みです。長年使われてきた定番で、どの文具店でも手に入りやすいのがメリット。
緑ペン+赤シート
こちらも定番で、緑色のマーカーと赤シートの組み合わせ。蛍光色が鮮やかで、線を引いた箇所が目立ちやすいのが特徴です。どちらを選ぶかは好みと、使っている参考書の印刷色との相性で決めると良いですね。
両面マーカーペン
太字と細字が1本になっているタイプ。英単語や短い語句は細字、長いフレーズは太字と、内容によって使い分けられます。持ち運びする本数を減らせるのも便利。
消えるマーカー
フリクションタイプの暗記ペン。書き直せるので、引く場所を間違えても修正できます。ただし高温で色が消える性質があるので、夏場の持ち運びには注意してください。
失敗しない暗記ペンの使い方
引くのは「答え」だけ
暗記ペンの失敗で一番多いのが、重要そうな文章を全部引いてしまうこと。教科書が赤一色になって、どこが答えか分からなくなります。引くのは「問われたら答える部分」だけ、これが鉄則です。
問いを想像しながら引く
「この単語はどんな問題で問われるか?」を考えながら引くと、効果的な暗記シートができあがります。例えば「鎌倉幕府を開いたのは○○である」の「○○」の答えである「源頼朝」を引く感じですね。
先に全体を読んでから引く
教科書を初めて読む段階で引くと、重要度の判断ができずに引きすぎてしまいます。1回通読してから、覚えるべきポイントを厳選して引くのが正解。
引いた直後に確認する
引いた直後にシートで隠して、「本当に答えられるか」をチェックしましょう。引いただけで覚えた気になるのが一番の落とし穴です。
効果的な引き方の3ステップ
- 通読して全体像をつかむ
- 「問われたら答える」部分だけに線を引く
- 即座にシートで隠して確認する
科目別の暗記ペン活用法
英語|単語と熟語
英単語帳に直接引くより、自分専用のノートに書き写してから引く方が記憶に残ります。英単語を書く手の動きと、引く作業が二重に刺激になるからです。熟語は日本語訳の方に線を引くのがコツですね。
社会|歴史と地理
人物名・年号・事件名に線を引きます。ただし年号を全部引くと覚えきれないので、重要な転換点だけに絞りましょう。地理は地名と特産物、気候区分などの組み合わせを引くと定期テストで威力を発揮します。
理科|用語と公式
理科の用語は「現象の名前」に引きます。例えば「水が気体になる現象を○○という」の「蒸発」を引くイメージ。公式そのものを引くより、公式で使う値の意味を引く方が実戦的です。
国語|古文単語・漢字
古文単語は現代語訳に、漢字は読みに引くのが基本です。ただし国語の暗記ペン活用は限定的で、読解問題には効果が薄いことを知っておいてください。
暗記の効率を上げる工夫
色分けルールを決める
「赤=絶対に覚える」「黄=できれば覚える」のように、重要度で色を分けると復習時の優先順位がつけやすくなります。2色以上使う場合はルールを紙に書いて机の横に貼ると、忘れずに運用できますよ。
繰り返しサイクルを作る
暗記ペンを引いた教材は、1日後・3日後・1週間後の3回確認する習慣をつけてください。エビングハウスの忘却曲線に基づいた効果的な復習サイクルで、記憶の定着率が飛躍的に上がります。
声に出して確認する
シートで隠した部分を、目で見るだけでなく声に出して答えます。視覚・聴覚・発話の3つを使うと記憶が定着しやすく、英語の暗記では特に効果的ですね。

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こんな使い方はNG
教科書を真っ赤にする
「重要そうな箇所は全部引く」という使い方は逆効果です。メリハリがなくなり、復習の時にどこを優先すべきか判断できなくなります。1ページあたり5箇所以内を目安にしましょう。
引いただけで満足
作業感覚で線を引いて、シートで隠すステップを飛ばしてしまう子が多いんです。引いた直後に必ず確認、この習慣がないと暗記ペンは単なる装飾品になります。
復習しない
1回引いて終わりでは、人間の記憶はあっという間に消えます。最低でも3回は復習するつもりで引く、これが暗記ペンの本当の使い方です。
暗記ペン以外の暗記グッズ
暗記カード
表に問題、裏に答えを書くシンプルなカード。持ち運びやすく、通学時間や隙間時間に使えます。英単語や歴史の人物名の暗記に向いていますね。
暗記アプリ
AnkiやQuizletなどのアプリは、間隔反復学習という科学的な復習アルゴリズムを採用しています。スマホの誘惑に負けない自制心があれば、非常に効果的なツールです。
音声教材
英単語や歴史の年表を音声で聞く方法。移動中や家事のながら聞きができるので、机に向かう時間以外の学習時間を確保できます。
暗記が苦手な子への対処法
小さな成功体験から始める
いきなり100個の単語を覚えようとすると挫折します。まずは1日10個から始めて、全部覚えられた達成感を味わうことが継続のコツ。できた経験の積み重ねが自信を育てます。
得意分野から暗記習慣を作る
好きな科目や得意な単元から暗記ペンを使い始めると、成功体験がつきやすいんです。嫌いな科目から始めるとモチベーションが続きません。
仲間と一緒に覚える
友達と問題を出し合う、家族に聞いてもらうなど、人を巻き込むと暗記が楽しくなります。対面で解説する過程で、自分の理解も深まりますね。
時間の使い方に注意
暗記ペンで線を引く作業に時間をかけすぎる子が多いです。引く時間より、シートで隠して確認する時間の方が長くないと、効率が悪い使い方になっています。目安は引く:確認=1:3くらいですね。
暗記ペン選びのポイント
インクの濃さ
濃すぎると本の文字が読めなくなり、薄すぎるとシートで隠れません。ちょうど良い濃さのペンを見つけることが最優先です。店頭で試し書きできれば一番ですね。
裏写りしにくさ
特に薄い紙の参考書を使う場合、裏写りが気になります。速乾タイプや裏写りしにくい水性インクのものを選びましょう。
ペン先の太さ
英単語や短い語句には細字、文章全体を囲むには太字が使いやすいです。両方使えるツインタイプは便利ですが、使い分けを意識しないと効果が半減します。
暗記ペンと他の勉強法の組み合わせ
音読との併用
暗記ペンで線を引いた箇所を、シートで隠して声に出して答える。これを繰り返すことで、視覚・聴覚・発話の3つの感覚を同時に使った暗記になります。声に出すと記憶定着率が2倍近く上がるという研究結果もあるほど効果的です。
書き出しとの併用
暗記ペンで覚えた内容を、何も見ずに紙に書き出す「リコール練習」を組み合わせます。書けない部分こそ、まだ定着していない箇所。書けない項目だけを集中的に復習するサイクルが、効率を最大化します。
スマホ暗記アプリとの使い分け
教科書ベースの暗記には暗記ペン、移動時間や隙間時間の暗記にはスマホアプリという使い分けが王道。机に向かう時間とそれ以外の時間、両方を暗記に活用できて総合的な学習量が増えます。
暗記ペンを使うおすすめのタイミング
授業直後の復習時
授業で習ったことを家に帰って復習する時、重要ポイントに暗記ペンを引きます。記憶が新しいうちに引くことで、「ここが重要」という先生の言葉が思い出しやすく、効果的な線引きができます。
テスト勉強の序盤
定期テスト2週間前、テスト範囲の教材に暗記ペンを引いていきます。その後の1週間は、シートで隠して答える復習に集中。線を引く作業と、思い出す作業の比率は3:7くらいがちょうど良いですね。
受験勉強の単元整理
受験期には、参考書の重要用語や定義を暗記ペンで体系的に整理します。1冊を完成させる達成感と、何度も見返せる自分専用教材の価値、両方を得られます。
参考書別の暗記ペン活用
教科書
中学の教科書は返却しないのでガンガン引いてOK。ただし引きすぎは逆効果なので、1ページあたりの線は5箇所以内を目安にしましょう。太めのマーカーより細めで線を引く方が、あとで見返しやすいですよ。
問題集・ワーク
問題集では、解答解説の重要ポイントに引きます。解き方のキーワードを隠せる状態にしておくと、2周目の復習で「なぜこの解き方なのか」を思い出す訓練になります。
単語帳・用語集
単語帳は日本語訳や意味に線を引いて、英単語や用語だけを見て意味を思い出せる状態に。移動時間の学習に最適な形に仕上がります。
要点まとめ本
参考書や要点まとめ本は、重要度が既に整理されているので、さらに自分の弱点だけにマーキングすると効率的です。太字や色文字の部分を中心に、理解できていない部分を引きます。
暗記を長続きさせる習慣
毎日同じ時間に復習
朝食後の15分、就寝前の10分など、毎日決まった時間に暗記ペンで引いた箇所を復習する習慣をつけます。短時間でも毎日続ける方が、長時間を週末にまとめてやるより記憶の定着率が高いです。
復習ノートとの併用
暗記ペンで答えられなかった項目だけを、別のノートに書き写しておくと「自分専用の弱点集」ができます。テスト直前にこのノートだけ見返せば、苦手分野を集中的に克服できます。
達成記録をつける
「今週は単語帳100個完了」「問題集2章分マスター」など、達成した暗記量を記録していくと、努力の積み重ねが可視化されます。数字が残るとモチベーションが続きやすいですね。
よくある質問
Q. 何色の暗記ペンを使うべき?
A. 好みで選んで大丈夫ですが、教科書の地色と重なりにくい色を選ぶのがコツです。一般的には赤系が読みやすいと言われています。
Q. 教科書に直接引いていいの?
A. 中学の教科書は学校に返却しないので、基本的にOKです。高校以降は参考書に引く方が多いですね。
Q. テストに出ない部分も引いた方がいい?
A. 定期テスト対策なら出題される箇所に絞るべきです。範囲外まで手を広げると時間が足りなくなります。
Q. 暗記アプリと暗記ペン、どっちがいい?
A. 併用が理想です。教科書ベースの学習には暗記ペン、隙間時間の復習にはアプリという使い分けがおすすめです。
元塾講師からのアドバイス
暗記ペンは「覚えるためのツール」ではなく、「確認するためのツール」と捉えると効果が変わります。引いたあとにシートで隠して、答えられるかを確認する。この「テストする時間」こそが、暗記ペンの本当の価値なんです。
線を引く時間を全体の30%、確認する時間を70%、このくらいの配分で使うと、暗記の定着率が目に見えて上がりますよ。明日から意識してみてくださいね。
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