共通テスト対策は、二次試験対策とは別物と考える必要があります。時間配分の厳しさ、思考力を問う新傾向の出題、マーク式特有の落とし穴。「二次対策さえしていれば共通テストも大丈夫」という考えは、毎年多くの受験生を撃沈させている危険な発想です。
ここでは、元塾講師として現場で受験生を見てきた経験から、共通テスト対策として本当におすすめできる問題集と、効果的な使い方を科目別に整理してお伝えしていきます。時期別の進め方まで踏み込むので、具体的な学習計画づくりに役立ててください。
「どの問題集を買えばいい?」「何周すれば本番で8割取れる?」という素朴な疑問にも、現場目線で丁寧にお答えします。ぜひ最後までお読みいただき、目標スコアへの道筋を組み立ててみてください。

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共通テスト対策の3大原則
原則1:予想問題集は複数社を併用
1社だけの予想問題集を解いても出題傾向は偏ります。Z会・河合塾・駿台・東進など、複数社の予想問題集を1冊ずつ解くことで、出題パターンのブレに強い対応力がつきます。
原則2:過去問は最低10年分
共通テストは2021年開始でまだ回数が少ないため、センター試験の過去問も活用する必要があります。共通テスト過去問+センター過去問で合計10年分が最低ライン。できれば15年分まで遡るのが理想です。
原則3:時間配分の徹底訓練
共通テストは時間との戦い。解ける問題を時間切れで落とすのが最大の失点パターンです。必ず制限時間を守って演習し、「時間内に解ききるスピード」を体に染み込ませることが重要です。
「複数社の予想問題集」「過去問10年分」「時間配分の徹底」この3つを押さえれば、本番で実力は発揮できます。
英語リーディングのおすすめ問題集
基礎レベル:共通テスト英語の型に慣れる
「大学入学共通テスト 英語リーディング 実戦対策問題集」などの基礎向け問題集で、まずは共通テストの出題形式そのものに慣れます。情報検索型の問題・図表読み取り問題など、独特な出題に触れることが第一歩です。
標準レベル:各予備校の予想問題集
Z会の「共通テスト実戦模試」、河合塾の「マーク式総合問題集」、駿台の「共通テスト問題集」などを活用。1社につき1冊を完璧にすることで、年6〜10回分の模擬演習ができます。
仕上げ:過去問10年分
共通テスト過去問+センター試験の過去問(後半数年分)で仕上げ演習。時間配分と出題パターンへの対応力を最終調整します。
英語リスニングのおすすめ問題集
日常的な音声慣れが鍵
リスニングは一朝一夕で伸びません。毎日10〜15分、継続的に英語音声に触れる習慣が最優先です。単語帳の音声版を通学中に聞くだけでも、継続すれば効果は絶大です。
おすすめ問題集
「共通テスト英語リスニング 実戦問題集」や予備校系の予想問題集を1冊完璧にしましょう。1回分を解いたらスクリプトを見て未知語を確認し、再度音読・シャドーイングするサイクルが定着率が高く有効です。

数学のおすすめ問題集
基礎固めに使える問題集
「短期攻略 共通テスト」シリーズ(駿台)、「共通テスト はじめからていねいに」シリーズ(東進)は基礎固めに最適です。教科書レベルから共通テストレベルへ橋渡ししてくれる構成で、苦手意識がある受験生にも取り組みやすい設計です。
予想問題演習
Z会の共通テスト実戦模試、河合塾のマーク式総合問題集、駿台の共通テスト問題集、東進の共通テスト実戦問題集。これらの中から2〜3社を組み合わせて演習することで、多様な出題パターンに慣れることが出来ます。
過去問演習
共通テスト過去問+センター試験過去問。特に数学の場合は、センター試験時代の典型問題が共通テストの土台として生きるため、15年分遡る価値は十分にあります。
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国語のおすすめ問題集
現代文の対策
「きめる!共通テスト現代文」などの解法系参考書で基本的な解き方を身につけた後、予備校系の予想問題集で演習量を確保します。現代文は「選択肢の切り方」を学ぶことが最優先で、感覚で解かない訓練が必要です。
古文・漢文の対策
古文単語300語と文法を完璧にしたうえで、「共通テスト古典 実戦問題集」などで演習。漢文は「早覚え速答法」などで句法を固めれば、ほぼ満点を狙える科目になります。
時間配分の訓練
国語は80分で4大問を解く必要があり、時間配分が合否を分けます。評論20分・小説20分・古文20分・漢文15分+見直し5分が標準配分として、本番前に体に染み込ませてください。
理科のおすすめ問題集
物理・化学・生物の共通テスト対策
理科は「共通テスト実戦問題集(Z会・河合・駿台)」を各社1冊ずつ+過去問、という構成がバランスが良く定番です。共通テスト独特の「思考を問う問題」に対応するため、問題量を確保することが重要です。
理科基礎のおすすめ教材
文系受験生が使う理科基礎は、「きめる!共通テスト」シリーズが定番。講義系+問題演習が一体化しており、短期間で仕上げるのに向いています。
理科基礎を舐めると痛い目に遭います。文系でも80〜100時間は確保しておきたい分野です。
社会のおすすめ問題集
日本史・世界史の共通テスト対策
「きめる!共通テスト日本史(世界史)」シリーズや「マーク式基礎問題集」から始め、その後「共通テスト実戦問題集」で演習量を積み重ねます。通史の理解+一問一答の暗記の両輪が基本です。
地理の共通テスト対策
「村瀬の地理B」や「瀬川の地理B」で系統地理を理解した後、「共通テスト 地理 実戦問題集」で演習。地理は「考える社会」なので、丸暗記ではなく論理の理解が高得点の鍵です。
政治経済・倫理の共通テスト対策
政経・倫理は短期間で仕上げやすい科目。「畠山のスッキリわかる政経」や「倫理、政治・経済 集中講義」を1冊完璧にして、共通テスト予想問題集で演習する流れが王道です。
時期別の使い方
夏休み:基礎固め
夏休みは共通テスト専用問題集よりも、基礎レベルの参考書と問題集でベースを作る時期です。夏に基礎が固まっていないと、秋以降の共通テスト対策が表面的になってしまいます。
秋:基本形式に慣れる
9月〜11月は、共通テストの出題形式に慣れることが目的。「きめる!共通テスト」や基礎向けの予想問題集で、問題パターンを体に染み込ませていきましょう。
冬:実戦演習と時間配分
12月は実戦演習フェーズ。予想問題集を週2〜3回分解き、時間配分と解く順番を最終調整します。時間を測って、本番と同じ環境で解くことが絶対条件です。
直前期:過去問復習と体調管理
本番1週間前からは新規の演習ではなく、これまで解いた問題の復習と体調管理に徹します。試験時間に合わせて脳を動かすリズム調整も、この時期の大切な作業です。
共通テスト対策問題集のよくある質問
Q. 予想問題集は何冊買うべき?
主要科目で3〜5冊、副科目で2〜3冊が目安。複数社を併用することで出題傾向の偏りを防げます。1冊を何周も解くよりも、複数社を1〜2周ずつ解く方が効果的な教科もあります。
Q. センター過去問は使える?
使えます。特に数学・英語リーディング・国語・社会は、センター試験の過去問も良質な演習教材。ただし英語リスニング・情報検索型の問題は共通テスト固有の形式なので、センター過去問だけでは不十分です。
Q. 模試の復習は問題集と同じ扱い?
模試は問題集以上に重要です。模試の復習は「自分の弱点が目に見える形で現れる」貴重な機会なので、1回の模試の復習に最低半日〜1日かけてください。
Q. 目標点は何点にすべき?
志望校の合格者平均点+5%が目標の目安です。国公立大志望なら7〜8割、難関国公立なら85〜90%が現実的なラインになります。
Q. 予想問題集と過去問、どっちを優先?
まずは過去問で形式に慣れ、その後に予想問題集で演習量を確保する流れが王道です。過去問は「本物」、予想問題集は「類似品」という位置付けで使い分けてください。

最後に:問題集は「完璧にする」が最重要
問題集の選び方も大事ですが、それ以上に大事なのが「1冊を完璧にする」という姿勢です。10冊に手を出して各冊3割しか終わらない受験生より、3冊を完璧にした受験生の方が、本番で遥かに高得点を取ります。
この記事で紹介した問題集は、どれも定評のあるものばかり。迷ったら書店で中身を確認し、自分のレベルに合う1冊から始めてみてください。そして、その1冊を徹底的に解き込むことが、共通テスト高得点への最短ルートです。
焦らず、一歩ずつ。正しい問題集と正しい取り組み方で、目標スコアを掴み取りましょう。
参考:文部科学省
参考:大学入試センター
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