「共通テストって結局何割取ればいいの?」という疑問は、大学受験を考え始めた高校生なら誰もが持つものです。結論からいうと、志望する大学のレベルによって必要な得点率はまったく違います。東大・京大なら85〜90%が目安になるし、地方国公立なら60〜70%で十分勝負になることも珍しくありません。
とはいえ、ネット上には「共通テスト8割が最低ライン」のような雑な情報があふれていて、かえって混乱する受験生も多いはず。ここでは、志望校のレベル別に「本当に必要な共通テストの得点率」を具体的に整理していきます。
自分の志望校が何割を求めているのか、今の自分はどのくらい足りないのかを把握して、戦略的に勉強計画を立てていきましょう。

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共通テストの基本情報をおさらい
試験の概要と日程
大学入学共通テストは、毎年1月中旬の土日2日間で実施される全国統一のマーク式試験です。国公立大学の一次選抜として活用されるほか、多くの私立大学でも「共通テスト利用入試」として採用されています。
試験科目は7教科21科目。受験生は志望校の指定に合わせて、必要な教科・科目を選択して受験します。新課程では「情報I」が追加され、国語は試験時間が90分に延長、数学IIBCも70分に変更されるなど、以前のセンター試験から大きく変わっています。
配点と得点率の考え方
共通テストの満点は、国公立大学の5教科7科目型で900点満点が基本です。ただし大学によって配点の傾斜があり、英語の配点を2倍にする大学もあれば、理科を圧縮する大学もあります。
「何割必要か」を考えるときは、志望大学ごとの配点比率を必ず確認しましょう。同じ共通テスト得点でも、大学の換算方式によって有利・不利が変わるのがポイントです。
共通テストの得点率だけでなく、志望大学ごとの配点傾斜を確認することが、正確な目標設定につながります。
志望校レベル別|共通テスト得点率の目安
東大・京大・国公立医学部:85〜90%以上
東京大学、京都大学、国公立大学の医学部医学科を志望する場合は、共通テストで85%以上は取りたいところ。河合塾や駿台の合格者データを見ても、合格者の多くが共通テスト得点率87〜92%に集中しています。
ただし、東大は二次試験の配点が大きいため、共通テストの足切りラインさえ超えれば、二次試験で逆転するチャンスはあります。一方で京大は共通テストの比重がやや大きく、高得点を取れるに越したことはありません。
旧帝大(東大・京大以外):78〜85%
北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学などの旧帝大は、学部にもよりますが78〜85%が目安。文系学部は80%前後、理系学部は82〜85%くらいを目標にすると安心です。
特に大阪大学は共通テストの配点がそこそこ高い学部もあるため、ここでの取りこぼしが合否に直結するケースがあります。
上位国公立大学:72〜80%
筑波大学、横浜国立大学、千葉大学、広島大学、神戸大学など、旧帝大に次ぐ難易度の国公立大学では72〜80%が目標ラインです。学部や年度によるばらつきはありますが、75%取れていれば二次試験次第で十分合格が見える位置といえます。
中堅国公立大学:65〜72%
地方の国公立大学や、上位校の穴場学部を狙う場合は65〜72%が合格ラインになることが多いです。「共通テスト7割」は多くの国公立大学で合格可能性が出てくるラインです。
地方国公立大学・公立大学:55〜65%
一部の公立大学や地方国公立大学では、55〜65%で合格圏に入るケースもあります。ただし年度ごとに変動が大きいので、前年度のボーダーラインを確認してください。
志望校の候補がいくつかに絞れてきたら、大学別の赤本を1冊手に取ってみると、必要な得点と二次試験の出題形式がぐっと具体的になります。

私立大学の共通テスト利用入試で必要な得点率
早慶レベル:85〜90%
早稲田大学や慶應義塾大学の共通テスト利用入試は、合格ボーダーが非常に高いです。学部によりますが、85〜90%ないと厳しいのが現実。実質的には「国公立志望者がついでに出願する枠」として機能しているのが実情です。
GMARCH・関関同立レベル:75〜85%
GMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)や関関同立の共通テスト利用入試では、75〜85%が目安です。3科目型と5科目型で必要な得点率が異なり、科目数が多いほど少し低めでも合格しやすい傾向があります。
日東駒専・産近甲龍レベル:65〜75%
日東駒専(日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学)や産近甲龍の共通テスト利用入試では、65〜75%が合格圏です。一般入試の代わりに使えるので、併願戦略として活用する受験生が多いです。
共通テスト利用入試のボーダーは年度ごとに変動します。河合塾の「バンザイシステム」や駿台の「データネット」で最新のボーダーを確認しましょう。
科目別に見る得点率アップの戦略
英語(リーディング+リスニング):8割以上を目指す
英語は配点が高く、得点率のバラつきが少ないため、高得点を狙いやすい科目です。リーディングは「速読力」と「情報検索力」が鍵。長文を隅から隅まで読むのではなく、設問を先読みしてから本文に戻る解き方が効率的です。
リスニングは対策が後回しにされがちですが、配点が100点ある以上、ここを落とすのはもったいない。毎日15〜20分のリスニング習慣が、本番で80%以上を安定させるコツです。
数学:得点の波を抑える
数学は「出題パターンによって得点が大きくブレる」のが共通テストの怖さ。基礎力を固めたうえで、複数社の予想問題集を解きまくって「初見の問題に動じない」力を養うのが大切です。
国語:古文・漢文で着実に稼ぐ
現代文は実力差がつきにくい一方、古文と漢文は対策すればするほど得点が安定する分野です。「古文単語300語」と「漢文の句形30パターン」を仕上げるだけで、古文漢文で80%超えが見えてきます。
古文単語と漢文句形は、薄めの一冊を何周もするのが定番のやり方です。持ち歩けるサイズの単語帳を1冊決めて、通学時間に回すスタイルが取り入れやすいでしょう。
理科・社会:志望校の配点に合わせて優先順位をつける
すべての科目を均等に勉強するのは非効率。志望校の配点傾斜を調べて、配点が大きい科目から重点的に対策するのが鉄則です。社会は暗記量が多いため、早い段階からコツコツ積み上げるのが吉です。
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共通テストの目標得点から逆算した勉強計画
高3の4〜6月:基礎固めと苦手科目の洗い出し
この時期はまだ共通テスト専用対策に入る必要はありません。各科目の基礎力を固めることが最優先。模試の結果を分析して、苦手分野を把握しておきましょう。
高3の7〜9月:演習量を増やす
夏休みを使って、各科目の問題演習量を一気に増やします。この時期に苦手科目を「普通」レベルまで引き上げるのが重要。得意科目はさらに伸ばし、不得意科目は足を引っ張らないレベルにするのが目標です。
高3の10〜11月:共通テスト型演習の本格化
秋からは共通テスト型の演習に本格的に取り組みます。各予備校の予想問題パックや過去問を、本番と同じ時間割で解く「通し練習」を月2〜3回やりましょう。
予想問題集は各予備校から毎年出ていて、収録されている回数や解説の詳しさに差があります。何冊か見比べて、自分が解ききれる分量のものを選ぶのがおすすめです。
高3の12月〜1月:仕上げと時間配分の最終調整
直前期は新しいことに手を出さず、これまでの総復習と時間配分の微調整に集中。特に「解ける問題を取りこぼさない」練習を重視してください。

共通テスト対策に役立つ学習サービス
映像授業型サービスで基礎をカバー
スタディサプリ大学受験講座は月額2,178円(税込)で全科目の映像授業が見放題。共通テスト対策講座も充実しており、コスパ重視の受験生に向いています。12ヶ月一括払いなら月あたり1,815円とさらにお得です。
個別指導型で苦手科目を集中ケア
オンライン個別指導塾なら、自分の弱点をピンポイントで補強できます。坪田塾オンラインは個別指導に特化した塾で、共通テストの目標得点から逆算した学習計画を一緒に組み立ててくれます。
通信教育で計画的に進めたい人へ
Z会の大学受験講座は、添削指導の質が高く、記述力と思考力を鍛えるのに適しています。共通テスト対策と二次試験対策を並行して進めたい受験生におすすめです。
映像授業・個別指導・通信教育の中から、自分の学習スタイルに合ったものを選ぶのが、無理なく続けるコツです。
よくある質問(Q&A)
Q. 共通テストで失敗したらもう終わり?
A. 共通テスト後に出願先を変更する「リサーチ出願」が一般的です。河合塾のバンザイシステムや駿台のデータネットを使えば、自分の得点で合格可能性がある大学をすぐに検索できます。志望校のランクを1つ下げるだけで十分合格圏に入ることもあるので、まずは冷静に判断しましょう。
Q. 文系と理系で必要な得点率は違う?
A. 一般的に、理系のほうがやや高い得点率を求められる傾向があります。理系は数学と理科が得意科目として高得点を取れるぶん、全体のボーダーラインも高くなりがちです。ただし文系でも社会の配点が高い大学では、そこで差がつきます。
Q. 共通テスト模試の判定はどのくらい信頼できる?
A. 模試の判定は「今の実力でそのまま本番を受けたらどうなるか」の参考値です。A判定でも油断は禁物ですし、D判定でも本番までに得点が伸びる受験生は毎年たくさんいます。模試は「現状把握」に使い、結果に一喜一憂しないことが大事です。
Q. 共通テストの過去問はいつから解き始めるべき?
A. 高3の秋(10月頃)からが一般的です。それより前に解いても基礎力が足りず、「難しかった」で終わってしまうことが多いです。ただし、共通テストの出題傾向を知るために、夏休みに1回分だけ解いてみるのは有効です。
まとめ|自分の志望校に合った目標を設定しよう
共通テストで「何割必要か」は、志望校によって大きく異なります。東大・京大レベルなら85〜90%、旧帝大なら78〜85%、中堅国公立なら65〜72%が目安。大切なのは「自分の志望校に必要な得点率」を正確に把握して、そこから逆算した計画を立てることです。
漠然と「共通テスト頑張ろう」ではなく、「自分はあと何点伸ばせばいいのか」を数字で把握する。それだけで勉強の効率は格段に上がります。
今回紹介した目安をもとに、自分の目標得点と現状のギャップを確認して、具体的な行動に移していきましょう。

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