兄弟・姉妹がいる家庭にとって、通信教育の費用は人数分かかるため負担が大きくなりがちです。「2人分、3人分となると月々の出費がかなり重い」という声は、保護者の方からよく聞かれます。
実は、通信教育サービスの中にはきょうだい向けの割引制度や紹介特典を用意しているところがあります。サービスによって割引の仕組みは異なるため、きちんと比較して選ぶことで年間で数千円〜1万円以上の節約につながるケースもあります。
この記事では、主要な通信教育の兄弟割引・きょうだい特典を比較し、複数人でお得に始める方法を解説します。なお、各サービスのキャンペーンや料金は随時変更される可能性があるため、申し込み前に必ず公式サイトで最新情報を確認してください。

主要通信教育の兄弟割引・きょうだい特典を比較
スマイルゼミ|きょうだい同時入会特典が充実
スマイルゼミは、きょうだい向けの特典が最も充実しているサービスの一つです。きょうだいの同時入会で、1人につきデジタルギフト(デジコ)がプレゼントされるキャンペーンが定期的に実施されています。デジコはPayPayやAmazonギフト券などに交換可能です。
また、すでに受講中のきょうだいからの紹介制度もあり、紹介した側・された側の双方にデジタルギフトが付与されます。きょうだいの2人目以降を後から追加する場合にも活用できるため、非常に使い勝手がよい制度です。
さらに、スマイルゼミには継続割引(1年ごとに月100円引き、最大月500円引き)もあるため、きょうだいで長く続けるほどお得になる仕組みがあります。
進研ゼミ|公式の兄弟割引は限定的
進研ゼミ(ベネッセ)の公式サイトには、きょうだい割引の大々的な案内はありません。ただし、きょうだい・友人の紹介制度は用意されており、紹介者・入会者の双方にプレゼントがもらえます。
進研ゼミはもともと入会金・再入会金・退会金が無料で、受講費も比較的抑えめなため、きょうだいで複数受講しても費用負担が比較的軽いのが特徴です。
Z会|紹介制度でAmazonギフトカード
Z会には「兄弟割引」という名前の制度はありませんが、紹介制度を使えばきょうだい間でも適用できます。紹介した人・された人の双方にAmazonギフトカード500円分がプレゼントされます。
Z会はもともと教材の質が高い分、月額はやや高めの設定です。きょうだいで2人以上受講する場合は、紹介制度を使いつつ、12か月一括払いで月額を抑えるのが賢い方法です。
ポピー|兄弟割引はないが低価格
ポピーには兄弟割引制度はありません。ただし、もともとの月額が他社と比べてかなり低価格に設定されているため、きょうだいで複数受講しても家計への負担は抑えられます。
「ごきょうだい・おともだち紹介キャンペーン」として、紹介者と入会者の双方にプレゼントがもらえる制度はあります。また、半年一括払いで約2.5%、年間一括払いで約5%の割引が受けられます。
きょうだい割引で最もお得度が高いのはスマイルゼミ。ただし、教材の相性が最優先です。割引額だけで選ばず、お子さんに合った教材かどうかを先に確認しましょう。
費用と同じくらい先に決まっていないと困るのが、届いた教材の置き場所です。きょうだい分が毎月届くと机まわりはすぐに埋まるので、人数分の棚を「1人1段」で分けておくと、誰の教材か分からなくなる事態を減らせます。
きょうだいで通信教育を選ぶときのポイント
同じ教材にそろえるメリット
きょうだいで同じ通信教育にそろえると、以下のようなメリットがあります。
- きょうだい割引や紹介制度が使える
- 保護者の管理が一元化できる(同じアプリ・サイトで進捗確認)
- 学習の流れや使い方を上の子から下の子に教えられる
- 「お兄ちゃんもやってるから自分もやる」というモチベーションが生まれる
あえて別々の教材を選ぶ選択肢
きょうだいの学力レベルや学習スタイルが大きく異なる場合は、無理に同じ教材にそろえる必要はありません。上の子はハイレベルなZ会、下の子は基礎固めに強いポピーというように、それぞれに合った教材を選んだほうが学習効果は高くなります。
タブレットの共有はできる?
タブレット型の通信教育は、基本的に1人1台の専用タブレットが必要です。スマイルゼミもZ会も、きょうだいでタブレットを共有することはできません。きょうだいで同時にタブレット教材を始める場合は、タブレット代が人数分かかる点を計算に入れておきましょう。
人数分そろえるとなると、落として壊したときの出費も人数分です。小さい子ほど持ち運びが雑になりがちなので、角を守るタイプのケースを最初から付けておくという手もあります。

きょうだい受講でコストを抑える5つのテクニック
1. 紹介制度を忘れずに使う
きょうだいの2人目以降を始めるときは、すでに受講中の子から「紹介」する形で申し込みましょう。紹介コードを入力するだけで、双方に特典がもらえます。
2. 12か月一括払いを選ぶ
毎月払いと12か月一括払いでは、年間で数千円の差が出ることがあります。きょうだいの人数分この差が積み重なるため、一括払いによる節約額は大きくなります。
3. キャンペーン時期に合わせて入会する
新年度前の2〜4月は各社のキャンペーンが最も充実する時期です。きょうだい同時入会の特典も、この時期に拡充されるケースが多いです。
4. 紙教材なら下の子にも使える場合がある
ポピーのような紙教材の場合、書き込みをせずにコピーして使えば、下の子が同じ学年になったときに再利用できるケースもあります。ただし、教材は毎年更新されるため、内容が変わっている可能性がある点には注意が必要です。
コピーして使い回す前提なら、用紙はまとめ買いのほうが1枚あたりの単価を抑えられます。家庭用プリンターで刷る場合、きょうだい2人分だと消費はそれなりに早いので、500枚単位で置いておくと買い足しの手間が減ります。
5. 必要な教科だけ受講する
Z会のように教科単位で受講できるサービスでは、得意教科は受講せず苦手教科だけに絞ることでコストを抑えられます。きょうだいごとに受講教科を変えるのも一つの手です。

きょうだい受講のシミュレーション
2人きょうだいの年間コスト比較
きょうだい2人で通信教育を受講する場合の年間コストは、教材によって大きく異なります。月額が安いポピーなら、きょうだい2人でも月5,000〜6,000円程度に収まるケースがあります。一方、タブレット型のスマイルゼミは2人分のタブレット代がかかりますが、きょうだい特典でデジタルギフトが還元される分を差し引くと、実質的なコストは抑えられます。
教材を選ぶときは「1人あたりの月額」だけでなく、「きょうだい全員分の年間総額」で比較するのがおすすめです。年間で見ると数万円の差が出ることもあるため、事前にシミュレーションしておきましょう。
きょうだいで通信教育を続けるコツ
比較しない・競争させない
きょうだいで同じ教材を使っていると、つい「お兄ちゃんはもう終わったのに」と比較したくなりますが、これは逆効果です。それぞれのペースを尊重し、個々の成長を認めることが継続の秘訣です。
取り組む時間をずらす
きょうだいが同じ時間に同じ場所で勉強すると、お互いに気が散ってしまうこともあります。上の子は夕食前、下の子は夕食後というように時間をずらすのも一つの工夫です。
とはいえ、生活リズムの都合でどうしても同じ時間になる日もあります。そういう日は、卓上に置くタイプの仕切りで互いの視界を遮るだけでも、目が合うたびに手が止まる回数は減らせます。
上の子が下の子に教える仕組みを作る
上の子が下の子に教えることは、実は教える側にとっても大きな学びになります。「教えることで理解が深まる」効果を活用しつつ、きょうだいの絆も深まる一石二鳥の方法です。
よくある質問
Q. すでに1人が受講中で、もう1人を追加したいです。紹介制度は使えますか?
A. 使えます。すでに受講中のきょうだいから紹介コードを発行して、新たに入会する子の申し込み時に入力すれば、双方に特典が付与されます。同時入会だけでなく、後から追加する場合にも活用できるのがポイントです。
Q. きょうだいの年齢差が大きい場合はどうすればよいですか?
A. 年齢差が大きい場合(例えば小学1年生と中学3年生)は、学習レベルや必要な教材が大きく異なります。同じサービスでも学年に応じたコースが用意されているため、無理に違う教材にする必要はありません。同じサービスにそろえることで管理が一元化でき、紹介制度も利用できます。
Q. 3人以上のきょうだいの場合、さらにお得になりますか?
A. スマイルゼミの場合、きょうだい同時入会特典は人数分適用されるケースがあります。3人同時入会なら3人分のデジタルギフトが受け取れる可能性があるため、お得度は人数が増えるほど高まります。ただし、キャンペーンの条件は時期によって変わるため、最新情報は公式サイトで確認してください。
Q. きょうだいでスマイルゼミのタブレットは共有できますか?
A. できません。スマイルゼミは1人1台の専用タブレットが必要です。きょうだいで同時に始める場合、タブレット代は人数分かかります。
Q. 兄弟割引が最もお得な通信教育はどれですか?
A. 記事執筆時点では、きょうだい同時入会特典が充実しているスマイルゼミがお得度が高いです。ただし、もともとの月額が安いポピーは割引がなくても総額で安くなるケースがあるため、トータルコストで比較することをおすすめします。
Q. きょうだいで別々の教材を使っても問題ありませんか?
A. 問題ありません。それぞれの学力や学習スタイルに合った教材を選んだほうが学習効果は高くなります。管理の手間は増えますが、お子さんの成績アップを優先するなら検討の価値があります。
まとめ
通信教育のきょうだい割引は、サービスによって内容が大きく異なります。スマイルゼミのように充実したきょうだい特典があるサービスもあれば、ポピーのようにもともと低価格で割引がなくても負担が軽いサービスもあります。
大切なのは、割引額だけでなく教材の内容がお子さんに合っているかどうかを総合的に判断すること。紹介制度・一括払い・キャンペーン時期の活用で、さらにコストを抑えることができます。
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