英検の一次試験に合格すると、次に待っているのが二次試験の面接です。「英語で面接なんて緊張する」「何を聞かれるの?」と不安に感じている方は多いのではないでしょうか。
ただ、実は英検の面接は出題パターンがある程度決まっていて、事前に対策をすれば十分合格できるレベルです。面接の流れを把握し、よく出るパターンを練習しておけば、本番で落ち着いて対応できます。
この記事では、英検二次試験(面接)の流れ、評価ポイント、具体的な対策法を級別に解説します。面接で使えるフレーズも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

英検二次試験の基本情報
対象となる級
英検の二次試験(面接)は3級以上で実施されます。4級・5級には二次試験はありません。一次試験に合格した受験者のみが二次試験に進むことができます。
面接の時間と形式
面接は1対1の個人面接形式で、所要時間は級によって異なりますが、おおむね5〜10分程度です。面接室に入ってから出るまで、すべて英語でコミュニケーションを行います。
面接の一般的な流れ
入室から退室までの基本的な流れは以下の通りです。
- 入室して面接官にあいさつをする
- 面接カードを渡す
- 簡単な日常会話(ウォームアップ)
- 問題カードを受け取り、黙読する(20秒程度)
- 問題カードの文章を音読する
- 問題カードに関する質問に答える
- 問題カードを裏返し、受験者自身に関する質問に答える
- 退室する
入室時の「Hello.」や退室時の「Thank you. Goodbye.」といった基本的なあいさつも評価に含まれます。明るくはっきりとした声で行いましょう。
面接の評価ポイント
応答内容
質問に対して適切な英語で答えられているかが評価されます。完璧な文法である必要はなく、質問の意図を正しく理解して応答できていればOKです。
発音
ネイティブのような発音は求められていません。面接官が聞き取れる程度のクリアな発音であれば問題ありません。音読パートでは、単語を一つ一つはっきりと発音することを意識しましょう。
口の形や音のつながりを一度整理しておくと、自己流の読み方が直ります。音声付きの発音トレーニング本を1冊使ってみるという手もあります。
語彙・文法
使用する語彙や文法の正確さも評価対象です。難しい表現を無理に使うよりも、シンプルで正確な英語を使うほうが好印象です。
アティチュード(態度)
アティチュードは「積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿勢」のことで、すべての級で評価されます。具体的には、面接官の目を見て話す、聞き取れなかったときに聞き返す、黙り込まずに何か言おうとする態度が評価されます。
アティチュードの配点は全体の中で大きくはありませんが、合否ギリギリのラインでは差を分ける要素になります。

級別の面接対策
3級の面接対策
3級の面接時間は約5分です。問題カードには短い文章とイラストが描かれています。
質問は以下のようなパターンです。
- 音読した文章に関する質問(1問)
- イラストに描かれている人物の動作を説明する質問(2問)
- 受験者自身に関する質問(2問)
3級は英検の面接デビューとなる級です。文章量が少なく、質問もシンプルなので、パターンを覚えて練習すれば十分対応できます。
練習用の問題カードは自分で作るのが大変なので、二次試験専用の予想問題集を使うと、本番に近い形式で回数をこなせます。
準2級の面接対策
準2級は約6分の面接です。問題カードの文章が3級よりやや長くなり、イラスト2枚を見て状況を説明する問題が出ます。
受験者自身に関する質問では、社会的なトピック(環境問題、テクノロジーなど)について自分の意見を述べる問題が出ることがあります。「I think…because…」の型で、理由を添えて答えられるよう練習しておきましょう。
2級の面接対策
2級は約7分の面接です。問題カードの文章が長くなり、社会的なトピックについて自分の意見を述べる質問の比重が大きくなります。
「Do you think…?」「Why?」といった質問に対し、意見と理由をセットで答える練習を繰り返すことが合格のカギです。
準1級・1級の面接対策
準1級はナレーション(4コマイラストの描写)が加わり、1級は2分間のスピーチとそれに関する質疑応答が行われます。いずれも高度な英語力と論理的な構成力が求められるため、長期的な対策が必要です。
面接で使える便利なフレーズ
聞き返すとき
質問が聞き取れなかった場合は、遠慮なく聞き返しましょう。聞き返すこと自体は減点にはなりません。
- 「Could you say that again, please?」(もう一度言っていただけますか?)
- 「I’m sorry, could you repeat the question?」(すみません、質問を繰り返していただけますか?)
考える時間がほしいとき
質問に対してすぐに答えが出ないとき、黙り込むよりもつなぎの言葉を使いましょう。
- 「Let me think…」(考えさせてください)
- 「Well…」(えーと)
- 「That’s a good question.」(いい質問ですね)
意見を述べるとき
- 「I think that…because…」(私は〜だと思います。なぜなら〜)
- 「In my opinion,…」(私の意見では〜)
- 「For example,…」(例えば〜)
この手の言い回しは数を知っているほど沈黙が減ります。場面別のフレーズ集を1冊持っておくと、言い換えの引き出しを増やせます。

効果的な面接練習法
声に出す練習が最重要
面接対策で最も大切なのは、実際に声に出して英語を話す練習です。頭の中で考えるだけでは、本番で口から英語が出てきません。
面接官役を立てて模擬面接をする
学校の先生、友人、家族に面接官役をお願いして、本番と同じ流れで練習するのが効果的です。周りに頼める人がいない場合は、英検の公式サイトにある「バーチャル二次試験」を活用しましょう。級別に音声付きアニメーションで入室から退出までの流れが確認できます。
オンライン英会話を活用する
英検の面接対策に対応したオンライン英会話サービスもあります。プロの講師と実践的な練習ができるため、独学では気づきにくい発音やフレーズの改善点を指摘してもらえます。
音読練習を毎日続ける
面接の音読パートで高評価を得るには、日頃から英文を声に出して読む習慣をつけておくことが大切です。1日10分でも音読を続ければ、発音の流暢さが着実に向上します。
自分の声は話している最中には客観的に聞こえません。録音して聞き返すと、詰まる箇所や語尾の不明瞭さに自分で気づけます。
二次試験対策の学習スケジュール
一次試験の合否発表〜二次試験までの準備
一次試験の合否がわかってから二次試験までは、通常3〜4週間程度です。この短い期間で集中的に対策するために、以下のスケジュールを参考にしてください。
1週目:面接の流れと出題パターンを把握する
まずは英検公式サイトの「バーチャル二次試験」や過去問の面接部分で、入室から退出までの流れを頭に入れます。どんな質問が来るのか、どう答えればいいのか、パターンを理解するのが最初のステップです。
2週目:音読と応答のパターン練習
問題カードの音読練習と、質問への応答パターンを声に出して練習します。毎日15〜20分、過去問や予想問題を使って反復練習しましょう。この段階で「I think…because…」の型を体に染み込ませます。
3〜4週目:模擬面接で仕上げる
可能であれば、先生や友人に面接官役を頼んで模擬面接を行います。本番と同じ流れで通しで練習し、時間感覚やアイコンタクトの取り方も含めて確認しましょう。オンライン英会話の英検対策コースを短期利用するのも効果的です。
面接当日の心構え
身だしなみを整える
面接の評価に服装は含まれませんが、清潔感のある身だしなみは面接官への礼儀として大切です。
早めに会場に到着する
余裕を持って会場に着くことで、気持ちを落ち着かせる時間が取れます。会場での待ち時間に、面接の流れやフレーズを最終確認しておきましょう。
完璧でなくていいと思い切る
面接では完璧な英語を話す必要はありません。文法を少し間違えても、伝えようとする姿勢があれば評価されます。緊張しても、笑顔で堂々と話すことを意識しましょう。
面接中に沈黙が続くと、アティチュードの評価に影響します。答えがわからなくても、「I’m not sure, but I think…」と何かしら話そうとする姿勢を見せることが大切です。
よくある質問
Q. 面接で不合格になる人の特徴は?
A. 質問に対して無言になってしまう、音読がつっかえて文意が伝わらない、質問の意図と違う答えをしてしまう、といったケースが多いです。練習で流れに慣れ、聞き返すフレーズを準備しておけば防げるポイントです。
Q. 一次試験に合格したら、すぐに二次試験の対策を始めるべきですか?
A. 一次試験の合否がわかったら、すぐに対策を始めることをおすすめします。二次試験まで通常3〜4週間しかないため、早めに声を出す練習に取りかかりましょう。
Q. 面接で聞き返すと減点されますか?
A. 聞き返すこと自体は減点されません。ただし、何度も繰り返し聞き返すと、リスニング力の面で評価に影響する可能性はあります。1〜2回程度なら全く問題ありません。
Q. S-CBTなら面接を受けなくて済みますか?
A. S-CBTではスピーキングテストがヘッドセットへの吹込み形式になるため、面接官と対面する必要はありません。対面面接が苦手な方はS-CBTを検討してみてください。
まとめ
英検の二次試験は、流れと出題パターンを把握して練習すれば、十分合格できるレベルです。音読練習、模擬面接、便利フレーズの暗記を組み合わせて、実践的な対策を進めましょう。
アティチュード(積極的な姿勢)も評価ポイントの一つなので、完璧を目指すのではなく「伝えようとする姿勢」を大切にしてください。聞き返しや時間稼ぎのフレーズを準備しておけば、本番で落ち着いて対応できるはずです。
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