「小学校で英語の授業が始まったけど、リスニングが全然できないみたい…」「家庭でリスニングの練習をさせたいけど、何から始めればいいかわからない」そんな悩みを持つ保護者の方が増えています。
小学校の英語教育では「聞く」「話す」を中心とした学習が行われています。リスニング力は英語学習の土台であり、早い段階で耳を慣らしておくことで、中学・高校の英語学習がぐっとスムーズになります。
この記事では、小学生が楽しみながら英語リスニング力を伸ばすための具体的な練習方法を紹介していきます。特別な教材がなくても家庭で始められる方法ばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。

小学生のリスニング学習が重要な理由
そもそも、なぜ小学生のうちからリスニングを鍛えておくべきなのでしょうか。
「英語耳」は子供のうちに育つ
子供は大人に比べて音を聞き分ける能力が高く、英語特有の発音やリズムを自然に吸収しやすいと言われています。言語学では一般的に、音の聞き分け能力は思春期を過ぎると低下していくとされています。小学生のうちに英語の音に慣れておくことは、将来の英語力に大きなアドバンテージとなります。
中学英語の準備になる
中学校に入ると、英語の定期テストや高校入試ではリスニング問題が出題されます。小学生のうちから英語を聞くことに慣れていれば、中学での学習がスムーズに進みます。
英検にも対応できる
英検にはリスニングパートがあります。小学生で英検5級・4級にチャレンジするお子さんも増えており、日頃からリスニング練習をしておくことは英検対策にも直結します。
小学生のリスニング練習法5選
練習法1:英語の歌を毎日聴く
低学年のお子さんには、英語の歌から始めるのがおすすめです。リズムやメロディーに合わせて自然と英語が耳に入ってくるので、「勉強している」という感覚なしに英語に親しめます。
YouTubeで「Kids English Songs」「Nursery Rhymes」と検索すると、無料で質の高い楽曲がたくさん見つかります。「Head, Shoulders, Knees and Toes」や「If You’re Happy and You Know It」などは体を動かしながら楽しめるのでおすすめです。ネット環境がない場所でも流せるように、CD付きの童謡集を1枚持っておくと便利です。
練習法2:英語アニメを字幕なしで観る
お子さんが好きなアニメやキャラクターの英語版を観せるのも効果的です。ストーリーが面白いので飽きにくく、映像と音声を同時に受け取ることで、意味と音が自然に結びつきます。
まずは日本語で内容を知っている作品の英語版から始めると、ストーリーがわかっている分だけ英語を理解しやすくなります。
練習法3:親子で英語の絵本を読む
音声つきの英語絵本や、読み上げ機能付きの絵本アプリを活用する方法です。絵を見ながら英語の音声を聞くことで、視覚と聴覚の両方から英語をインプットできます。
簡単な英語絵本なら、保護者が読み聞かせをするのも効果的です。発音に自信がない場合は、音声つきの教材を活用すれば問題ありません。CD付きの英語絵本なら、ネイティブの音声を聞きながらページをめくれます。

練習法4:聞き流し学習を取り入れる
朝の準備中や車での移動中など、BGMとして英語を流す「聞き流し学習」も効果があります。ただし、聞き流しだけでは英語力は伸びにくいため、あくまで「英語の音に慣れる」ための補助として活用しましょう。
聞き流しだけに頼ると、「聞いているつもりで聞いていない」状態になりがちです。意識して聞く時間(集中リスニング)と、BGM的に流す時間(聞き流し)をバランスよく組み合わせることが大切です。
練習法5:シャドーイングに挑戦する
高学年のお子さんには、聞こえてきた英語をそのまま真似して声に出す「シャドーイング」がおすすめです。リスニング力と発音力を同時に鍛えられる方法として、英語学習でも広く取り入れられています。
最初は短いフレーズから始めて、慣れてきたら文章全体をシャドーイングしてみましょう。速度を落として再生できるアプリを使うと取り組みやすいです。細かい音を聞き取る練習では、音量が上がりすぎない子供用ヘッドホンを使っているご家庭もあります。
リスニング練習を続けるコツ
どんなに良い練習法でも、続けなければ効果は出ません。お子さんがリスニング練習を楽しく続けられるコツをまとめました。
継続のための工夫
- 毎日10分でOK:短くても毎日続けることが大切
- 楽しい教材を使う:義務感ではなく、楽しさで続ける
- 成果を可視化する:「今週は5日聴けた!」とカレンダーにシールを貼る
- 親も一緒に取り組む:お子さんのモチベーションがアップする
- 無理強いしない:嫌がったら別の方法を試す
学年別のリスニング練習ガイド
低学年(1~2年生)
この時期は「英語って楽しい!」という感覚を育てることが最優先です。英語の歌やダンス動画、簡単なフレーズの繰り返し(Hello, Thank you, See youなど)から始めましょう。勉強感を出さず、遊びの延長として取り入れるのがコツです。
中学年(3~4年生)
小学校でも外国語活動が始まる時期です。学校で習ったフレーズを家でも聞き直すようにすると、定着率が上がります。英語のアニメや簡単な英語絵本にチャレンジするのもよいでしょう。
高学年(5~6年生)
教科としての英語が始まり、「聞く・話す」に加えて「読む・書く」も求められます。リスニング教材で会話文を聞き取る練習や、英検対策のリスニング問題に取り組むのが効果的です。シャドーイングもこの時期から始めると中学への準備として効果的です。英検にチャレンジするなら、過去問集で出題形式に慣れておくと安心です。
フォニックスでリスニング力の土台を作る
リスニング力を伸ばす土台として、「フォニックス」の学習もおすすめです。フォニックスとは、英語の文字と音の関係を体系的に学ぶ方法で、英語圏の子供たちが最初に学ぶ読み書きのルールです。
フォニックスを学ぶと、知らない単語でも文字を見て発音を推測できるようになります。逆に、聞いた音をアルファベットに変換する力もつくので、リスニングとスペリングの両方に効果があります。
フォニックスの学び方
- YouTube上に無料のフォニックス動画が多数ある(「Phonics Song」で検索)
- 「あいうえおフォニックス」など日本の子供向けチャンネルもおすすめ
- 最初はアルファベット26文字の基本音から始める
- 慣れてきたら「sh」「ch」「th」などの組み合わせ音(ブレンド)に進む
リスニングと他の英語スキルの関係
リスニング力は、英語の他のスキルとも密接に関係しています。
リスニングとスピーキング
英語を正しく聞き取れるようになると、自分が話すときの発音も自然と改善されます。「聞けない音は話せない」と言われるように、リスニングはスピーキングの土台です。
リスニングとリーディング
英語の音に慣れると、文章を読むスピードも上がります。頭の中で音声化しながら読む力がつくので、長文読解にも好影響があります。
リスニングとライティング
聞き取った英語をそのまま書き取る「ディクテーション」を行うことで、スペリング力と文法の理解も深まります。高学年以降はぜひ取り入れたい練習法です。
おすすめの無料リスニング教材
家庭でリスニング練習をする際に活用できる、無料または低コストの教材を紹介します。
- YouTube:英語の童謡、英語版アニメ、フォニックス動画が豊富
- NHK基礎英語0:小学生向けの英語番組で、リスニングにぴったり
- 英語絵本読み上げアプリ:「Oxford Reading Club」や「Epic!」など
- 英検公式サイト:過去問の音声を無料でダウンロードできる
どの教材もお子さんのレベルや興味に合わせて選ぶことが大切です。番組を毎月続けるなら、テキストを用意しておくと内容を追いやすくなります。

保護者ができるサポート
お子さんのリスニング学習を支えるために、保護者ができることをまとめました。
- 一緒に英語を聴く時間を作る(親が楽しんでいる姿を見せる)
- 「今の英語、何て言ってたかわかる?」と楽しくクイズを出す
- 聞き取れたことを褒める(完璧でなくてOK)
- 英語が使われている場面(洋楽、映画のワンシーンなど)に触れる機会を増やす
英語の発音に自信がない保護者でも、「一緒に聞いてみよう」というスタンスなら十分サポートできます。
よくある質問(Q&A)
Q. 英語の聞き流しだけで効果はありますか?
聞き流しだけでは大きな効果は期待できませんが、英語の音に慣れるきっかけとしては有効です。「意識して聞く時間」と「BGMとして流す時間」を組み合わせるのがおすすめです。意識して聞く練習を毎日10分、聞き流しを30分程度行うのがバランスの良い方法です。
Q. 親が英語を話せなくてもサポートできますか?
もちろんできます。保護者の役割は英語を教えることではなく、「英語に触れる環境を作ること」と「楽しんでいる姿を見せること」です。一緒に英語の歌を聴いたり、アニメを観たりするだけでも、お子さんにとっては大きな励みになります。
まとめ|毎日10分のリスニングで英語耳を育てよう
小学生のリスニング練習のポイントをまとめます。
- 英語の歌やアニメから楽しく始める
- 毎日10分でもいいから英語を聞く時間を作る
- 視覚情報(絵本、映像)と合わせて聞くと効果的
- 高学年はシャドーイングにもチャレンジ
- 親子で一緒に取り組むとモチベーションが上がる
「勉強」としてではなく、「遊び」や「日常の一部」として英語に触れる環境を作ることが、小学生のリスニング力を伸ばす最大の秘訣です。焦らず、楽しみながら続けていきましょう。
子供の英語学習全般については、子供向け英語通信教育の選び方|厳選ポイントを丁寧に解説の記事もあわせてご覧ください。
英検対策に興味がある方は、英検対策のオンライン講座は何を選ぶ?級別の対策ポイントと選び方もおすすめです。
外部参考:エデュサポ|小学生のうちに差がつく!英語リスニング力を伸ばす勉強法


