中学生になると授業の進むスピードが一気に速くなって、「ノートが追いつかない」「何を書いたらいいか分からない」という悩みを抱える子が多いんです。でも、ノートの取り方を変えるだけで、同じ授業を受けていても理解度が全然違ってきます。
ゆきのです。塾講師6年の経験から、成績が上がる子のノートに共通する特徴と、今日から真似できる取り方のコツをお伝えしますね。

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ノートの取り方の基本原則
ノートは3つの役割を持つ
中学生のノートには「記録する・考える・復習する」の3つの役割があります。この3つがバランスよく機能しているノートが、学習効果の高いノートです。記録だけに偏っているノートは、実は成績に直結しません。
授業中は「意味を理解しながら書く」
黒板の内容を写すだけの作業になっていると、手は動いても頭は動いていない状態に。先生の説明を聞きながら「なぜそうなるのか」を意識して書くことで、授業中に理解が深まります。
見やすさより「思考の流れ」を優先
カラフルなノートよりも、思考の流れが追えるノートの方が価値があります。どんな問いに、どう答えを出したのか。この流れが残っているかを意識してみてください。
科目別のノート術
数学のノート
左ページに問題、右ページに解答という見開き使いがおすすめ。間違えた問題は赤で訂正せず、別の色で「なぜ間違えたか」を書き加えます。公式は枠で囲むのではなく、「どういう場面で使うか」を併記することで実戦で役立ちます。
英語のノート
見開きの左に英文、右に和訳と文法メモという使い方が王道。新出単語は欄外にまとめ、音読できるように余白をたっぷり取ります。発音記号や読み方のコツもメモすると、テスト前の復習が楽になりますね。
国語のノート
本文を写すのではなく、「問いと答え」の構造でまとめます。登場人物の心情、場面の変化、筆者の主張など、要点を自分の言葉で書き直す作業が読解力を育てます。
理科のノート
図と絵が命です。教科書の図をそのまま写すのではなく、自分で再現する過程で理解が深まります。実験の手順・結果・考察を分けて書く練習が、将来のレポート作成にも役立ちます。
社会のノート
年表と因果関係を意識してまとめるのがコツ。「いつ何があった」だけでなく、「それがなぜ起きて、何につながったか」を書くことで、テストの記述問題にも対応できるノートになります。
全科目共通の5原則
- 日付と単元名を必ず書く
- 余白をたっぷり取る(追記しやすくする)
- 色は3色まで(多すぎると散漫に)
- 疑問点には「?」マークをつける
- 授業後3分で一言まとめを書く
ノートの種類別の使い分け
授業ノート
授業中にリアルタイムで書くノート。きれいに書くより、速く・正確に情報を記録することを優先します。あとで見返して追記できるよう、余白を広めに取っておきましょう。
まとめノート
定期テスト前などに、授業ノートを整理し直して作るノート。時間はかかりますが、作る過程で記憶が定着します。ただしまとめノートを作ること自体が目的になると非効率なので、重要単元だけに絞るのがコツです。
復習ノート
間違えた問題だけを集めた自分専用の弱点集。テスト直前に見返すだけで、苦手分野を効率的にカバーできます。受験期にはとても頼りになるアイテムになりますよ。
思考ノート
授業とは関係なく、疑問に思ったことや考えたことを自由に書き留めるノート。「なぜ」を深掘りする習慣が育つので、記述問題や思考力問題に強くなります。
こんなノートはNG
黒板の完全コピー型
黒板の文字を一字一句写すだけのノート。手は動いていても頭は休んでいる状態で、授業時間が完全に無駄になっています。要点だけを選んで書く意識が必要です。
色とりどり装飾ノート
蛍光ペンで色分けしすぎて、本人も「何が重要か分からない」状態。色は多くて3色、装飾は最小限にしましょう。かわいいノートと賢いノートは別物なんです。
詰め込みすぎノート
余白なく情報を詰め込んだノート。あとから追記も復習もできず、見返す気になれません。3分の1くらいは余白を残すのが使いやすいノートの秘訣です。

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成績が上がるノート術の実践法
コーネル式ノート術
ページを3つの領域に分け、「授業メモ」「キーワード」「要約」を書き分ける方法です。要約を書くことで理解が深まり、キーワードで復習しやすくなるという利点があります。海外の大学でも広く使われている有名な方法ですね。
マッピング法
中心テーマから枝分かれさせて関連情報を書き加えていく手法。視覚的に全体像が把握できるので、歴史や理科の単元まとめに向いています。
質問記入法
授業中に湧いた疑問を「?」マークと一緒に書き留めておく方法。授業後に先生に聞くか、自分で調べることで、疑問が理解に変わります。疑問を残さない習慣が、中学生の学力の差を作ります。
ノートグッズの選び方
ノートのサイズと罫線
中学生にはA罫(7mm)よりB罫(6mm)が書きやすい場合が多いです。方眼ノートは図形や表を書く時に便利で、数学・理科でおすすめ。自分に合うものを2~3種類試してみると良いですよ。
ペンの選び方
シャープペンは0.5mm芯のHBが標準。色ペンは赤・青・緑の3色があれば十分です。蛍光マーカーは1~2色に絞り、「本当に重要な箇所だけ」に使います。
付箋と見出しシール
見出しシールでインデックスを作ると、テスト前に該当箇所を素早く探せます。付箋は「あとで確認したい箇所」の目印として活用すると、復習の効率が上がります。
親が手伝いすぎに注意
保護者が子どものノートの取り方に口を出しすぎると、「自分のノート」という意識が薄れて、言われた通りに書くだけの作業になりがちです。アドバイスはしても、最終的な書き方は本人に任せてあげてくださいね。
ノートを見返す習慣を作る
授業当日中の見返し
授業を受けたその日のうちに、10分でいいのでノートを見返す時間を作りましょう。書き漏らしを補足し、疑問点を書き足すだけで、記憶の定着が格段に向上します。
週末のまとめ
週末に1週間分のノートを見返し、重要ポイントを「まとめノート」に書き写す習慣は強力です。1週間分を30分程度で見返せるなら、そのノートは非常に効果的に使われています。
テスト前のチェック
定期テスト2週間前から、ノートを全科目分チェック。書き漏らしている単元はないか、理解が曖昧な箇所はないかを確認して、対策の計画を立てます。
ノートを使った効果的な復習法
その日のうちの5分復習
授業が終わった直後の休み時間、わずか5分でいいのでノートを見返します。脳は最初の数時間で最も多くの情報を忘れると言われているので、ここで見返すだけで記憶の定着率が大きく変わります。学校の休み時間を有効活用するのがポイントですね。
帰宅後の30分復習
帰宅してから夕食までの間に、今日の授業のノートを30分使って整理します。書き漏らした部分の補足、疑問点の調査、重要ポイントのマーキング。「書きっぱなし」にしないことがノートを活きた教材に変える最大のコツです。
週末のまとめ復習
土日のどちらかで、1週間分のノートをまとめて見返す時間を取ります。60~90分程度を目安に、全科目のノートをめくって「今週学んだこと」を脳に再インプット。定期テスト前のストレスがぐっと減ります。
テスト2週間前の総点検
定期テスト2週間前には、テスト範囲のノートを最初から最後まで通読。理解が曖昧な単元を洗い出し、教科書や問題集で補強する計画を立てます。ノートを書く目的は、このタイミングで使うためでもあるんです。
デジタルツールとの併用
タブレットでの手書きノート
iPadとペンを使う手書きノートアプリは、紙のノートと紙一重の使いやすさ。書いた内容を検索できる、消して書き直せるなどのメリットがありますが、紙ほど記憶に残りにくいという研究結果もあります。併用がおすすめ。
写真での記録
黒板の内容をスマホで撮影する子も増えていますが、これだけでは学習になりません。撮った写真を見ながら、自分のノートに書き直す作業が必要です。撮るだけで満足しないよう注意してください。
クラウド保存
大事なノートは、スマホで撮影してクラウドに保存しておくと紛失リスクが減ります。兄弟姉妹で同じ学年を迎える時、過去のノートが参考資料として役立つこともありますよ。
ノートを書くスピードを上げるコツ
略字や記号の活用
「→」「∴」「≒」などの数学記号、科目特有の略号を活用すると筆記スピードが劇的に上がります。英語なら「w/」「b/c」などの略語、社会なら年号の略記も便利。自分だけの略字ルールを決めておくと一貫性が保てます。
大事な部分だけ丁寧に
すべてを同じスピードで書こうとすると、重要部分が薄まります。定義や公式はゆっくり丁寧に、補足説明は速記で。メリハリある書き方が、見返しやすいノートを生みます。
あとで追記する前提
授業中は骨格だけを書いて、余白に放課後追記する運用も有効です。授業の速度に追いつけない子には、このスタイルがフィットすることが多いですね。
保護者ができるサポート
見守るだけでOK
ノートの取り方に親が細かく口を出すと、子どもは反発しがちです。「こうしなさい」より「上手く取れてるね」と認める言葉の方が成長を促します。
一緒に見返す時間
週末に一緒にノートを見返し、「ここは何を習ったの?」と質問する時間を持つと、子どもがアウトプットする機会になります。説明する過程で理解が深まりますね。
必要なグッズの提供
良質なノート、使いやすいペン、デスクライトなどの学習グッズはしっかり揃えてあげましょう。道具にストレスを感じると、学習意欲そのものが削がれます。
よくある質問
Q. 字が汚くて読み返せません
A. 字の美しさより、自分で読めることが大事です。読めないのは書くスピードが速すぎる可能性があるので、大事なポイントだけゆっくり書く工夫を。
Q. 授業中にノートを取るのが追いつきません
A. 先生が板書する情報には優先順位があります。「見出し」「定義」「例題」だけをしっかり押さえ、補足説明は余白に後からまとめる方式がおすすめです。
Q. まとめノートを作るべき?
A. 苦手科目や重要単元に絞って作るのはアリです。全科目全単元を作るのは時間の無駄ですし、作るだけで満足してしまうリスクも。
Q. タブレットでノートを取ってもいい?
A. 中学生までは紙のノートをおすすめします。手書きの方が記憶に残りやすく、テストも紙で受けるので書く練習になります。
元塾講師からのアドバイス
成績が上位の子のノートを見せてもらうと、共通しているのは「自分との対話の記録」になっているということなんです。先生の説明を書き写すだけでなく、「自分がどう考えたか」「どこで詰まったか」が書かれています。
この「思考の痕跡」こそが、ノートを取る本当の意味なんですよ。次の授業から、「自分の考えを1行だけ書き足す」ところから始めてみてください。3ヶ月後、ノートが宝物に変わっていることに気づくはずです。
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